妊娠高血圧腎症では何が起こる?高血圧に蛋白尿、出産経緯等を体験談から
妊娠高血圧症候群の中でも蛋白尿を伴う「妊娠高血圧腎症」。重症化すると早い週数での緊急帝王切開となる場合もあり、どんなことが起こるか知っておきたい妊娠関連疾患の一つです。妊娠高血圧腎症での血圧、蛋白尿、出産経緯などについて、妊娠高血圧腎症と診断されたママ達の体験談を紹介します。
妊娠高血圧腎症の体験談より
37週、血圧150/110、尿蛋白から妊娠高血圧腎症 さらに血圧が上がり帝王切開
私が妊娠高血圧腎症と診断されたのは37w1dの健診の日でした。それまで120/90を前後していた血圧が150/110まで上がっており、また、尿蛋白の数値も高く、医師から「妊娠高血圧症の疑いがありますので管理入院する事をすすめます。」と言われた
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「なんだか少し頭痛がして。」この一言でした。血圧を測定してもらうと、180/120。「数値的にマズイこのまま下がらなければ帝王切開になるので、承諾書を書ける親族を呼んでください。」と言われたものの、夫はブラック飲食店の店長、中抜けも出来ず実母に来てもらい、同意書にサインをもらいました。そして肝心の血圧は上がるばかりで結果的にバイタル図りっぱなし、NSTやりっぱなし、点滴打ちっぱなし、導尿カテーテルで排尿し、点滴による副作用で全く食べられずに嘔吐を繰り返し、週末をのりきり、帝王切開での出産となりました。
(ちばんしーさん/25歳 体験談「妊娠高血圧腎症を発症した経緯」より
30週、最高血圧160、尿蛋白4+ 妊娠高血圧腎症 子癇発作を起こし緊急帝王切開
結果、尿淡白4+、最高血圧160。妊娠初期から徐々に血圧が上がっていれば、まだいいのですが、妊娠後期に突然血圧が上がった場合、危険なようです。助産院では対応できないとのことで、近くの総合病院に救急車で搬送されることに。
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その後、総合病院の診察台の上で気持ちが悪くなり、嘔吐し、私は意識を失いました。
気が付くと、お腹の子供がいなくなっていました。意識喪失後、私は子癇発作という全身痙攣を起こした為、母体が危険な状態との判断から、緊急帝王切開での出産となったようです。
(なつさん/31歳 体験談「ただの風邪だと思ったら…」より
37週の健診で血圧上昇、尿蛋白 血圧200近くと高尿蛋白で、緊急帝王切開に
37週の健診では医師から血圧の上昇と尿蛋白が増えたことを指摘され、健診後そのまま入院となりました。
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現在は赤ちゃんが元気だが、私の血圧が200近くまで上がり、さらに尿蛋白の異常値が高すぎるため、今後赤ちゃんが弱ってくるかもしれないということ。血圧が高いので自然分娩をした場合、私の頭の血管が切れたりする可能性があり母体にも影響が起こるとのこと。この状況を回避するには妊娠を終わらせる(出産)するしか方法がないことが告げられました。
結局、様子をみている時間はないとの判断で、そのまま緊急帝王切開をする事になりました。
(ゆらんママさん/36歳 体験談「思いもよらなかった妊娠高血圧症候群」より
加重型妊娠高血圧腎症 血圧188/112でMFICUへ 28週で緊急帝王切開
私は妊娠する以前から血圧が高く、降圧剤を服用していました。妊娠してからは加重型妊娠高血圧腎症という病名で高リスク妊婦として妊婦中でも服薬できる高血圧の薬(アプレゾリン錠・アルドメット錠)を飲みながら毎週大学病院に通っていました。
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26週4日の診察日に血圧を測ると188/112‥。若干ですが頭もフワフワする感じがしました。そのまま緊急入院になりMFICU(母体胎児集中治療室)に入りました。主治医からは今日から2週間もてば良い方ですと告げられ、その日から辛い入院生活が始まりました。血圧計に4本の点滴で身動きがとれず、中でもマグセント(子宮収縮を抑えて切迫早産を治すための点滴薬)が一番辛かったです。血管を熱くて痛いものがジワジワ、頭もボーッとする感じで泣きながら耐えました。服用する薬も日に日に増え、浮腫みも酷く全身パンパンでした。血圧が高いせいか、肺に水が溜まり息苦しく酸素マスクをつけてと、もうこのまま死んでしまうのではないかと毎日恐怖でした。
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入院から16日目(28週6日)の朝マグセントが外れました。そのせいからなのか、夜にはお腹の張りが頻繁になり、エコーで赤ちゃんを確認してもらうと苦しいサインがでてるからと緊急帝王切開が決まりました。
(ちーちゃんさん/29歳 体験談「加重型妊娠高血圧症の出産までの道のり」より
双子妊娠 29週で尿蛋白が通常の35倍で妊娠高血圧腎症 30週で帝王切開
妊娠29週の検診で、尿淡白が通常の35倍出ており、妊娠高血圧症候群の中でも重症の妊娠高血圧腎症であると診断されました。また、双子のうち一人が胎内発育不全の疑いがあるため、このまま管理入院を始め、2週間以内に出産する可能性が高いということも伝えられました。
入院から数日が経った日の朝、看護師に少し動悸がすると伝えたところ、主治医から今日緊急帝王切開をすると言われました。30週2日、通常より2ヶ月も早く産まれることとなりました。
(ゆにちゃんさん/24歳 体験談「1500グラム以下で生まれた我が子」より