1500グラム以下で生まれた我が子
妊娠29週の検診で、尿淡白が通常の35倍出ており、妊娠高血圧症候群の中でも重症の妊娠高血圧腎症であると診断されました。また、双子のうち一人が胎内発育不全の疑いがあるため、このまま管理入院を始め、2週間以内に出産する可能性が高いということも伝えられました。
入院から数日が経った日の朝、看護師に少し動悸がすると伝えたところ、主治医から今日緊急帝王切開をすると言われました。30週2日、通常より2ヶ月も早く産まれることとなりました。
帝王切開が始まるとすぐに赤ちゃんを取り出しました。二人ともあまり泣き声が聞こえませんでしたが、生まれてすぐの処置が終わり子供たちはNICUへ運ばれていきました。
手術が終わり、何時間待っても子供のことを教えてもらえませんでした。もしかしたら本当に危ない状況なのかもしれないと、とても不安な気持ちになったことを今でも思い出します。
消灯間際、小児科の先生方が病室で現状を教えてくれました。第一子1100グラム、第二子1300グラムと小さいながらも産まれた週数のわりに呼吸等ができて優秀です、と。この言葉でとても安心しました。翌日には会えるということでワクワクしながら眠りにつきました。
翌日、NICUで初めて対面した我が子は保育器の中に入り、たくさんの点滴がついていました。そのときは主人がいたため、明るく振る舞いましたが、私が妊娠高血圧症候群にならなければ、この子達は元気に生まれてこられたのに…と自分を責めるばかりでした。黄疸の治療をしていることが多く、このときも心が苦しくなりました。
出産から数日経ったある日、先生から新生児スクリーニング検査の結果、第二子の甲状腺ホルモンに少し異常があり様子を見ていると伝えられました。どのような病気なのか検索してみると、薬を飲まずにいると将来的に知的発達の遅れが見られると書かれていました。
こんな危ない症状があるのに薬をあげず様子を見るなんておかしいのではないか、そう思いましたが、なかなか体重が増えないことから薬の投与が始まりました。薬のお陰ですくすくと成長しました。
この薬を飲み始めてから順調に体重が増え、チューブから飲んでいたミルクは哺乳瓶へと変わり、保育器から卒業することもでき、元々の予定日に退院することができました。
私の子供は1000グラム以上ありましたが、知り合いには600グラムで産まれた子、800グラムで産まれた子がいます。皆元気に大きく育っています。子供の生命力は未知数ですから、子供が大きくなると信じて出来ることを頑張りましょう。