加重型妊娠高血圧症の出産までの道のり
私は妊娠する以前から血圧が高く、降圧剤を服用していました。妊娠してからは加重型妊娠高血圧腎症という病名で高リスク妊婦として妊婦中でも服薬できる高血圧の薬(アプレゾリン錠・アルドメット錠)を飲みながら毎週大学病院に通っていました。
26週までは、なんとか減塩食やウォーキングで汗をかくようにしたりと頑張っていたので、血圧は130〜150の間でとどまっていました。お腹の赤ちゃんも順調にそだってくれていました。26週4日の診察日に血圧を測ると188/112‥。若干ですが頭もフワフワする感じがしました。そのまま緊急入院になりMFICU(母体胎児集中治療室)に入りました。主治医からは今日から2週間もてば良い方ですと告げられ、その日から辛い入院生活が始まりました。血圧計に4本の点滴で身動きがとれず、中でもマグセント(子宮収縮を抑えて切迫早産を治すための点滴薬)が一番辛かったです。血管を熱くて痛いものがジワジワ、頭もボーッとする感じで泣きながら耐えました。服用する薬も日に日に増え、浮腫みも酷く全身パンパンでした。血圧が高いせいか、肺に水が溜まり息苦しく酸素マスクをつけてと、もうこのまま死んでしまうのではないかと毎日恐怖でした。
入院から16日目(28週6日)の朝マグセントが外れました。そのせいからなのか、夜にはお腹の張りが頻繁になり、エコーで赤ちゃんを確認してもらうと苦しいサインがでてるからと緊急帝王切開が決まりました。
手術が始まって直ぐに泣き声が少しだけ聞こえましたが、未熟児の為呼吸器に繋がれ保育器に入りました。赤ちゃんの体重は僅か1138g・身長35.4?しかありませんでした。
赤ちゃんは、そのままNICU(新生児集中治療室)に連れて行かれ、対面できたのは術後から2日目の午後でした。とても小さな体に点滴、心電図、呼吸器などたくさんの機械に繋がれ、こんなにも小さく産んでしまったのかと申し訳ない気持ちでいっぱいで涙が止まりませんでした。
その後、極未熟児と診断されましたが大きな問題もなく、繋がれていた機械も少しずつ減っていきました。退院できる日まで毎日搾乳をし病院に足を運びました。ミルクは口から繋がっているチューブでしかまだ飲むことが出来ませんが産まれてから1ヶ月で体重は1428gまで増えNICUと保育器を出てGCU(発育支援室)に移動出来ました。
GCUに移動してから看護士さんと毎日洗面台でお風呂に入れる練習をしました。
2ヶ月経つ頃には2390gの44?まで成長しました!この頃には直接母乳をあげることもできるようになりました。障害も残らず、まだまだ小さいけれどスクスク成長してくれている我が子を見て生命力の強さを感じました。
退院前に帰宅してからの練習も兼ねて1泊2日で病院に泊まり過ごしました。次の日の朝、無事退院することが出来ました。
帰ってきてからは、無我夢中で育児をしていたので気がつけば体重がすごく増えていて今は修正して7ヶ月ですが標準体重まで追いつき6850gの60?あります!本当に未熟児だったのか?と思ってしまう程ムチムチで健康優良児に育ってます!!
初めての出産、分からないことばかりで不安だと思いますが今回私が強く感じたことは自分の子供を信じる事です。きっと、母親の想いに応えてくれるはずです。