前置胎盤では何が起きる?大量出血や管理入院など、前置胎盤を体験談から知る
前置胎盤は、胎盤の位置が低くなり、子宮口を塞いでしまう状態。妊娠中や出産時に出血が起こるリスクがあり、前置胎盤となった場合は慎重な経過観察や管理が必要です。一方で胎盤の位置は動くため、何もしなくても治る場合もあります。前置胎盤になるとどんなことが起こるのか、経験者の体験談を紹介します。
前置胎盤の診断
少量の不正出血から、前置胎盤が発覚
妊娠4カ月の頃不正出血が少しあり、予定より早めに検診へ行ったところ、前置胎盤による出血であると診断されました。
(蘭夢さん/34歳 体験談「前置胎盤で手術し、無事臨月で出産」より)
エコー検査で、前置胎盤と診断
妊娠14週頃のエコー検査で、「前置胎盤の可能性がある」とお医者さんに言われたのです。胎盤が子宮の出口を半分程塞いでしまっている様で、このままの胎盤の位置だと赤ちゃんが出てこられないので、帝王切開での出産になってしまう。ただ、これからもっともっと子宮が大きくなると、胎盤の位置が上に上がってきてくれるかもしれないので経膣分娩が可能。との事でした。
(なつみさん/23歳 体験談「前置胎盤が徐々に改善されました」より)
胎盤の位置が動いて、自然に治ることもある
4週間後には、胎盤が完全に正常な位置に
2週間後また病院で診断を受けると胎盤の位置が少し正常の位置に戻ってきていると言われました。そこからまた2週間後病院を受診すると胎盤の位置が完全に正常な位置に戻ったと診断されました。なので、私の場合は特に何の治療もせず安静にしていただけで、前置胎盤が治りました。
(シューちゃんさん/24歳 体験談「前置胎盤と診断されて」より)
検診の際、胎盤が移動していると判明
でもその不安も束の間、ある日検診に行ったとき胎盤が移動していると医者から告げられました!
えっつ!!何故かは解かりませんが、まだ妊娠初期の段階では移動することもあるので経過観察なのでしょう。
本当に心から感謝しました。
(ちー4173さん/23歳 体験談「前置胎盤は確かにハイリスク!!」より)
前置胎盤で怖いのは出血
23週にトイレで大量出血
私は妊娠23週目でトイレで大量出血しました。全然傷みもなかったので、突然のことでびっくり!即病院へ行きました。勿論、絶対安静で即入院でした。
診察の結果は前置胎盤の辺縁前置胎盤というタイプのものでした。完璧な前置胎盤と違って子宮口の縁にかかるぐらいで、前置胎盤の中では一番軽い方でした。
(まりんこぶーさん/29歳 体験談「29週の時に辺縁前置胎盤で入院」より)
28週で出血、少量でも即入院
案の定、28週に入った頃に出血してしまいました。すぐに病院に連絡してタクシーで向かいました。出血量が多かったら救急車で、と言われていましたが生理の始まりくらいの出血量でしたのでタクシーでも良いと言われました。
出血が治ったら帰りたいと思っていましたが、即入院。救急の診察室から車椅子で病室へと運ばれ、張り止めの点滴を24時間持続で打つことになりました。
(月湖さん/43歳 体験談「前置胎盤での管理入院〜早産へ」より)
前置胎盤での、出産までの対処
管理入院で張り止めを点滴し、大量出血を避ける
お腹が張ってきて胎盤がずれてくると大量の出血が起こりすぐに赤ちゃんを出さないといけません、それを回避するために張り止めの点滴を24時間体に流し続けました。臨月まで出血をしずに妊娠を継続するのはかなり難しいようでした。
(みいさん/29歳 体験談「医者も恐れるハイリスクな前置胎盤での出産」より)
出産後の出血に備え、自己血を貯める
大学病院に行ってからは、前置胎盤での出産の話、また出産後の出血が止まりにくいと言うお話を聞きました。
子宮口の近くは、筋肉が少ないために止血しにくいそうです。
その為に、出産までは毎週の健診の度に、自己血を少しずつ取ってもらいました。
(ayaさん/36歳 体験談「前置胎盤と診断されて」より)
前置胎盤では、出産時や産後に大量出血が起こることも
帝王切開中に1000ml、術後も1000mlの大量出血
帝王切開の手術中に1000ml、その後病室に戻ってからもう1000mlと大量出血してしまい、産後の貧血はとても酷かったです。腰椎麻酔の後遺症の頭痛も酷く、一週間近くはほとんど動けませんでした。
(月湖さん/43歳 体験談「前置胎盤での管理入院〜早産へ」より)
出産後も貧血が改善しないと退院できない
帝王切開では、やはり出血が多く、出産後も貧血状態が改善しないと退院はできないと言われました。母子手帳にも出血多量と書かれています。医師は、どうしても最悪なケースを説明し、子宮全摘することもあると云われた時には、腹をくくるしかなかったです。
(しゅんままさん/32歳 体験談「前置胎盤の為、帝王切開での出産」より)
出産後に出血が止まらず、自己血を輸血
出産の後、やはり出血が止まりませんでした。先生達が慌てて輸血の準備をしているのがわかりましたが、自分の指先から冷えてきているのがわかり、それから記憶はありません。気づいたらベッドでした。
見ると腕には管が付いていて、自己血を輸血をしていました。
(ayaさん/36歳 体験談「前置胎盤と診断されて」より)
前置胎盤の要因となり得ること
流産や体外受精で前置胎盤になりやすくなる可能性も
私は結婚して10年目に体外受精で子供を授かりました。今の子供が授かるまでは3度流産していて、ドクターより流産を繰り返していたり体外受精で授かった方に多いと聞きました。36歳というのもあって高齢出産にも関わるともいわれ、本来なら卵巣から来る卵子が上の辺りで受精卵となり着床するものが、流産や高齢で子宮が柔軟でなくなり着床する場所が下の辺りになる場合や、体外受精は下から受精卵を入れる為に前置になりやすいと言われました。
(小豆さん/36歳 体験談「今までにない程自分自身を甘やかせました。」より)
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