前置胎盤での管理入院〜早産へ
「胎盤が下の方にあるね」と言われたのは20週に入った頃でした。
上に2人の子供がいるため自宅出産を考えていた私は助産院で健診を受けていて、その日は助産師さんと一緒に嘱託の産科で診てもらっていました。まだ胎盤が上がる可能性もあるから4週間後にもう一度予約をとり、もし上がらなかったら自宅での出産は諦めないといけない話をして帰宅しました。
自分でできる事はほとんど無く、なるべく安静にすることぐらいで再度産科に行きました。
24週での様子はほとんど変化なく全前置胎盤との診断で、これから上がったとしてもせいぜい部分前置胎盤でしょう、とのことで自宅出産は諦めました。
37週で帝王切開する予定を組み、上の子達のこともあるのでなるべく入院せずに過ごせるよう自宅安静でお願いしました。が、どんなに横になる事を心掛けても上に2人いて、自覚症状もほとんど無い状態だとついつい動いてしまいます。
案の定、28週に入った頃に出血してしまいました。すぐに病院に連絡してタクシーで向かいました。出血量が多かったら救急車で、と言われていましたが生理の始まりくらいの出血量でしたのでタクシーでも良いと言われました。
出血が治ったら帰りたいと思っていましたが、即入院。救急の診察室から車椅子で病室へと運ばれ、張り止めの点滴を24時間持続で打つことになりました。幸い出血は程なくして止まりましたが、もう一度出血したら即帝王切開だよ、28週だとまだ肺の形成が不完全であるため32週まではなんとか保たせたい、とのことで管理入院することになりました。
張り止めの点滴は副作用も強く、火照りや血管痛、指先の痺れ、倦怠感などがありました。部屋にあるトイレのみ歩行可の安静でしたが、29週半ばに再び出血。微量ではありましたが継続したため29週6日で帝王切開にて出産しました。
生まれた子はすぐにNICUの保育器の中へ。呼吸器をはじめ、点滴や胃管、モニター類のケーブルを幾つも付けられた我が子を目にした時には涙が止まりませんでした。
帝王切開の手術中に1000ml、その後病室に戻ってからもう1000mlと大量出血してしまい、産後の貧血はとても酷かったです。腰椎麻酔の後遺症の頭痛も酷く、一週間近くはほとんど動けませんでした。
産後3か月経った今でもたまに辛い日があります。
前置胎盤の怖いところはほとんど自覚症状がない事です。安静の指示が出たら絶対に無理をしないでください。症状がない分大丈夫だと過信しがちですが、周りの方にも理解してもらって甘えてください。