機能性難聴の体験談

心の病気?「機能性難聴」

息子が小学校に上がる直前に、私は息子の父親と離婚をきっかけに、引っ越しをしました。

新しい環境に不安があったのか、大人の事情に子供の心がついていけなかったのか、もしくは両方かもしれませんが、ある日、自転車に乗り始めた息子に話しかけても反応がなく、危うく車に跳ねられそうになりました。そのあとも何度か同じような出来事が続き、小学校に入ってからの聴力検査で、「要精密検査」となりました。

まずは近くの耳鼻科を受診しましたが、結果は「この数値なら全く聴こえてないということになりますよ」と言われ、医師からさらに大きな大学病院での検査を勧められました。大学病院では、生体機能は正常と診断され、

ついた病名は「機能性難聴」というものでした。

生体機能の損傷ではなく、精神的なもので、物事に集中してしまうと周りが見えない、何かボーっとしていて、会話に興味がないといったもので、心を閉じてしまっている状態だそうです。

これは、発達障害の一部だと言われました。

息子自身は全く気づいておらず、危機感のようなものも全くありませんでした。

その後、心のケアを行う施設を紹介されました。

月に一度のカウンセリングを約1年半続けて、息子は周りの声に反応するようになりました。

カウンセリングは、親と子供は別々の部屋に分かれ、親はカウンセラーに気付きや悩みを相談して過ごします。子供は、臨床心理学に用いられるさまざまなテストを遊びのような形で受けたようです。

現在は5年生になり、友達とも仲良く遊んでいます。耳が聴こえていなかったということも忘れるくらい、会話も注意力も通常通りになりました。

後輩ママへのアドバイス

「聴こえてない」のは本当に危険ですし、命に関わることもあるので、「おかしいな?」と思われたら、すぐに対処されることをお勧めします。

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