卒乳(母乳からの卒乳)の体験談

周りに流されない、自分のペースで卒乳を。

幸いにも、おっぱいの出がよかったため、完全母乳で育てていました。周囲には羨ましがられもしましたが、その反面、卒乳には本当に時間がかかり大変でした。息子が一歳を過ぎた頃から、周りが徐々に卒乳をし始めたのですが、我が息子はおっぱいが大好き。寝付く時にもおっぱい、夜中に一時間ごとに起きてはおっぱい…という感じだったため、息子の卒乳には、相当の覚悟が要るであろうことは承知していました。しかし、「周りも始めているし、うちもそろそろ…」という焦りもあって、色々な体験談を読んだり、ママ友のアドバイスなど参考にしながら、卒乳に挑戦することにしました。おっぱいにバンドエードを張ってみたり、唐辛子を塗ったり、おしゃぶりを導入したりなど、自分なりに努力したつもりでしたが、私の忍耐が足りないのか見事にすべて失敗に終わり、その都度泣きじゃくる息子を見て、可哀想に思う一方で、なかなか上手く卒乳にもっていけない状況にイライラする日々が続きました。徐々に焦りも大きくなり、卒乳できていないことが恥ずかしいと思うようになり、同年代のお友達との集まりにも足が遠のき始めてしまったのです。息子が2歳半になる頃までには、自然と日中におっぱいをくわえることはなくなっていましが、それでも昼寝を含め、寝付く際には必ずおっぱいが必要で、しかも夜中は依然2時間おきぐらいに起きてはおっぱいを求める…という状況でした。この時点で、卒乳への焦りは、ほぼ諦めに変わっていました。そんな中、私が突然体調を壊してしまい、どうしても薬を服用しなくてはならず、卒乳を与儀なくされました。母乳に移行するのはごく微量であるそうですが、処方された薬の成分が子供には禁忌だったために、薬を飲んで卒乳をするか、薬を飲まず卒乳を遅らせるかの選択肢しかありませんでした。でも一度失敗している卒乳…。以前のように夜中にギャンギャン泣かれて、自分の体調がさらに悪化するのも嫌だったため、初めは後者を選んで薬を飲まずにいたところ、結局本末転倒で症状が悪化してしまい、すぐに服用を開始。それからは心を鬼にして、息子が泣きわめこうが癇癪を起そうが、自分の健康も大事だと自らに言い聞かせ、勢いで卒乳へと持ち込みました。一日目は夜通し泣かれて参りましたが、二日目は泣く時間も短くなり、そして三日目にはもうおっぱいはもらえないものなのだと理解したようで、泣くこともなくなりました。そして何よりも、卒乳してからは夜中に起きることが嘘のようになくなりました。

後輩ママへのアドバイス

私のように、周りに流されて卒乳を焦る必要はないと思います。人生のうちでおっぱいのお世話になるのなんてほんの一時ですし、母親との最高のスキンシップの大切な時間を、無理やり縮めることは、あまりにももったいない気もします。私自身も相当悩み、助産師さんなどにも相談しましたが、誰も「早く卒乳させなさい」とはおっしゃらず、そのうち卒乳するよ、というお答えだけでした。確かに小学生でおっぱいがないと眠れない子供というはいない気もします。自然に、その子の心の準備ができたら、徐々に卒乳する方向で進めていってもいいのではないでしょうか。私のように、卒乳できないのを恥だと感じてしまい、人との付き合いに消極的になってしまっては、母子共に何のメリットもありません。急がず焦らず、自分のペースで卒乳を進めていただきたいなと思います。

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