突然の破水から出産まで
30週での健診「もう赤ちゃん下りてきてますね、まだ出産には早すぎますから、入院したほうが良いと思います」
いつものように「順調ですね」と言われるとばかり思っていた私には、お医者さんからの予想外の言葉に頭が真っ白になりました
「上の子がまだ1歳なのですぐにはちょっと…、」と戸惑っていると
「それでは1週間後でどうですか?」と言われ、「わかりました」と病院をあとにしました
帰り道に頭を整理しながら、とにかく母に電話をして来てもらいました
母から「1週間後なんて言わないで、早く入院しなさい」と言われ、その日は取り合えず準備をして母に泊まってもらいました
次の日の午前中、母は上の子をお散歩に連れて行って私は留守番をしながら横になっていました
そして御手洗いに行った時、バシャっと水のようなものが溢れ出て、思わず「あっ」と言ってしまいました
これは完全に破水だ、と自覚できるほど量が多く、すぐに横になっても床がビショビショになる程流れ出てきました
ちょうど夫も出張の為直ぐには帰れず、母は携帯を持っていなかったので近所のママ友に助けてもらいながら病院へ行きました
結果「完全破水」
先生はなるべくお腹に入れておきたいとの事で、丸一日様子をみました
次の日私は微熱がでて、先生から「感染してるので誘発剤で陣痛を起こして出産しましょう」と点滴の準備をされました
展開が早すぎて何が何だかわからないまま、しばらくして陣痛が来ました
しかし、なかなか有効な陣痛が無く痛みだけを繰り返し24時間が経過したその時、激痛と共に呼吸が苦しくなり、意識が朦朧としてきました、そんな中「緊急帝王切開!」と言う先生の言葉を聞きながら意識が無くなりました
意識が戻ったときは病院のベッドの上で酸素マスクがついて、隣には夫が居ました
「赤ちゃんは?」と聞くと「大丈夫、元気だったよ」との答えに安心してまた眠ってました
産まれた女の子は1391グラムの手のひらにのるくらい小さな赤ちゃんでした
1ヶ月NICUで過ごし、母乳を届け、退院してから今日まで低体重児とは分からないくらい元気すくすく育っています
赤ちゃんが産まれることは奇跡です
どんな風に産まれるかは誰にもわかりません
でも、産まれた我が子を見たとき、その愛おしさは忘れることはありません