妊娠高血圧症候群(PIH)の体験談

第一子妊娠8ヶ月でHELLP症候群になり救急へ

出産時 25歳 / 橋本病・ぜんそくあり / 実母が高血圧 / 親戚が糖尿病あり
 

私は第一子妊娠8ヶ月でHELLP症候群になり
緊急入院しました。
と言っても最初からHELLP症候群だとわかったわけではなく
私自身ももともと知らない病気でした。
3.22に旦那と旦那の弟と私と3人で晩御飯を食べ
そのあと旦那が弟を義実家に送り届け
旦那が帰ってきたので寝る支度をするところでした。
症状が出たのはその時です。
急に胃の辺りが痛くなってきたので
食べ過ぎかな…と思い胃薬を飲み布団に入りました。
ですが
時間が経つにつれ眠れないほど痛くなり
ついには力すら入らず身体を起こしているだけで精一杯になってしまい
さすがの私も危ないかも…と思い
旦那と一緒に急いで病院に向かいました。
大きな病院が家から5分ほどだったので
救急車を呼ぶより早いと思い
旦那に寄り掛かるようにして
ある力を振り絞り歩きました。まず一つ目に辛かったです。

すぐに尿検査や血液検査をしてもらい
この時点ですでに肝臓の数値が異常だったので
即入院となりました。

もちろん着替えなど何もないので
あとから旦那に持ってきてもらい
大きな病院が近くて本当によかったと思いました。
まさか自分が25歳でこんなにお世話になるとも思ってなかったですが。

そして胃の辺りの激痛で寝れない夜を過ごし
次の日の朝
また血圧測定や血液検査などがありましたが
血小板減少が見られないため
HELLP症候群と断定できずにいました。

血小板減少が見られたのは
それから1週間後の27日。
朝から検査に追われていてその途中で血小板減少が見られ
HELLP症候群と断定されました。

お昼頃にお医者さんから話があり
あと2時間後には緊急手術に入りますので準備してください。
妊娠30週6日で本当は少しでも長く赤ちゃんをお腹の中にとどめておきたかったですが
母子共に危険な状態です。一刻も早く赤ちゃんを取り除いてあげなければいけません。と言われました。

この時二回目に辛かったです。

そして予定通り2時間後に全身麻酔での緊急手術。
母子共に無事でした。
HELLP症候群の特徴である血小板減少が見られたので輸血しながらの手術でした。
AB型の誰かからの血液のおかげで生き延びることができたので
改めて輸血の大切さを知りました。感謝しかありません。

手術後
病室に戻ってきたのですが高血圧と大量出血で
ICU(集中治療室)に送られました。

この時三回目に辛かったです。
私…死ぬかも…と初めて思いました。
医療関係の仕事に携わっていたので
ICUは重篤な患者さんがいるところだと前から知っていたので
余計でした。

血圧も160から180を行ったり来たりで
出血も止まらない。
麻酔から目覚めたばかりなのもありましたが
あの身体のダルさは人が死ぬ前に感じるものなのかな…と思うくらい
私にでもわかりました。

生死を彷徨って2日。
なんとか生かされて産婦人科病棟に戻ることができました。

実は私の母方の祖母は…
妊娠中毒症で50年ほど前に亡くなっています。
当時祖母は35歳でまだその時は今のように医療も発展しておらず
妊娠中毒症で亡くなる方が年間約2000人ほどいたそうです。
それほどこの病気は恐ろしいということです。
でも今でさえ年間約20人ほどは亡くなっているそうなので
まだまだ未知の病気なのかもしれません。

昔から守護霊がいると言われてきたので
祖母が生かしてくれたんじゃないかと強く思いました。

そして
緊急手術をして3日。ようやくNICUに行き1350gのちっちゃなわが子を見ることができました。
この時四回目に辛かったです。

車椅子に乗ってボロボロの身体で
泣きながら保育器の中のわが子を見つめていました。
そんなわが子も
もう2歳6ヶ月。

ミルクを飲んでいた時は胃軸捻転症や
心房中隔欠損症や移動性精巣などありましたが
大きな病気などはなく
すくすく成長してくれています。

死に目にあい
今までと考え方が180度変わりました。
生きてさえいてくれればいい。

本当にそれ以外何もいらないと
今でも思います。

これからもたった1人のわが子と一緒に
ちょっとずつ成長していけたらと思います。

後輩ママへのアドバイス

妊婦さんが必ずしもなる病気ではありません。
でも何か少しでも異変を感じたら
すぐに病院に行ってほしいです。
恥ずかしいことではないので
細かすぎるくらいにお医者さんに診てもらってください。

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