夜驚症の体験談

激しい夜泣きだと思っていました

現在5歳の長女の激しい夜泣きが始まったのは、ちょうど2歳を過ぎた頃でした。
それまでは、たまに夜泣きはするものの、泣いたらすぐ抱き上げてゆらゆらと体を揺らしたり、背中をトントンしたり、耳元で「しーっ。しーっ。」と、小さい声を出すと、すぐ眠りに入ってくれたので、楽に再眠させる事ができていたのですが、妹が産まれて一か月ぐらい過ぎたあたりから、夜はぐっすり眠っていたはずの長女がいきなり泣き叫び、起き上がってパニックを起こすようになりました。
抱き上げても体を揺らしても背中をトントンしても声をかけても、何をしても全くダメで、ただ、ただ、泣き叫び、時には泣きすぎて嘔吐したり、床に水をこぼしたようになるまで泣きはらし、ひどいときは床に大の字になって手足をバタバタして大暴れをしたり、家の中を走り回ったりと、まるで何かに憑りつかれている様な感じで、我が子がおかしくなってしまったのではないかとさえ思いました。

長女の夜の泣き叫ぶパターンはだいたい決まっていました。
入眠してから、1時間~1時間半以内に一回目の激しい夜泣きが始まります。
いきなり「ぎゃー」という叫び声と共に手足のバタバタが始まり暴れだします。
すぐさま抱っこをして名前を呼んでも全く耳に届いていません。呼びかけても目を開けてくれず泣き叫びます。そして抱っこをしてても体を左右に大きくゆらして、おろせと言わんばかりにエビ反りになり逃げようとします。
慌てて床におろして部屋の電気をつけるのですが、明るくなってもなかなか目を開けようとせず、手足をバタバタして大声で泣きじゃくり、手に負えません。
力尽きるまでそのままにしてみたりもしましたが、あまりにも泣きすぎて声までかすれてガラガラになってしまうので、どうにか覚醒させようとテレビをつけて大好きないないいないばあっ!の録画を見せるのですが、それでもテレビの音が耳に入らず泣いているので、テレビのボリュームを大きくして、娘に近づいて何度も名前を呼び、大丈夫だよ。大丈夫だよ。と声をかけてると、だんだんと落ち着き、泣き止んでしばらくぼーっとテレビを見た後で、再度寝かしつけるという事を朝までに3,4回繰り返します。
朝になると本人は昨夜のことが嘘のようにけろっとして覚えていないのです。

さすがにおかしいと思い、同年代の子を育てるママや、先輩ママに長女の事を相談をしましたが、周りの友人たちはこんなに激しい夜泣きを経験したことがなく、いいアドバイスがもらえなかったので、ネットで検索して調べると「夜驚症}という言葉が目に留まりました。
長女の症状はこれにピッタリと当てはまり、私はこの時初めて娘が夜泣きではなく、夜驚症だとわかりました。
夜驚症の原因は、日中のストレスや不安、恐怖や緊張から起こる事があるようで、また、夜驚症が起こりやすい性格の子もいるらしく、内向的で思ったことが口に出せない子と書いてあり、長女はまさにそうで、内向的で言葉の発達に遅れがあり、言いたいことをうまく話すことができず、癇癪を起す子でした。
ちょうどこの時期はイヤイヤ期にも入っていました。
長女は妹が産まれてから夜驚症の症状が出始めたので、きっと妹が産まれたことにより、ママを取られた不安・イヤイヤ期のストレス・言葉でうまく気持ちを伝えられないという精神的な不安が夜驚症に繋がったのではないかと思います。

それからは、授乳の時以外はなるべく妹は夫や両親などに預け、長女と関わるようにし、沢山抱きしめてあげたり、甘えさせてあげたりと安心感を与えようと心がけました。
そうしているうちに徐々に夜に大暴れして泣く回数が減り、一か月が過ぎた頃、ようやく長女も妹との生活に慣れて精神的に安定し、夜驚症の症状がなくなっていきましたが、3歳を過ぎるまでは、日中に強い刺激や寝る前に癇癪を起し泣いたまま眠ってしまった時は、時々夜驚症の症状がありました。

今では症状はありませんが、いまでもあの時の何かに憑りつかれたような娘の泣き叫ぶ姿は、子育て初心者の私には衝撃が強すぎて忘れることができません。
たまにかわいい寝顔を見ている時、あの時のモンスターぶりを思い出します。

後輩ママへのアドバイス

新米のママさん。二人目、三人目のベテランママさんでも、夜泣きは経験する方がほとんどだと思いますが、夜驚症を経験された方はそれほど多くないと思います。
夜驚症は、どう対処したらいいか迷うと思いますが、一番大事なのは、子供を覚醒させて安心を与えてあげることだと思います。そうしないと、いつまでたっても泣き止まなければ、暴れたり、嘔吐したり、逃げ回ったりと、ますます手に負えなくて、酷い状態になります。
そしてもう一つの対処法は、夜驚症の症状がでた場合は、日中の子供の生活を思いだして、刺激やストレスに繋がるような事はなかったか、不安になるような事はなかったか、怒りすぎでしまわなかったか、甘えさせてあげる事をしなかったかなど、子供に不安要素を与えるきっかけがなかったかを考え、次からはその不安要素を取り払うように子供と向き合ってあげるのがいい方法なのかなと私は思いました。
私の場合は、妹にばかり手が行ってしまい、長女への配慮が足りなかったこと・イヤイヤ期で自分の気持ちがうまく伝えられない長女の心にきちんと寄り添うことができなくて、気が済むまで甘えさせてあげることをしていなかったのが原因だと思いました。
夜驚症がでる原因はいろいろあるとは思いますが、なぜそうなってしまったのかという要因を考え、改善できるのであれば、子供にとって良い方法で少しでも不安を取り除いてあげられたらいいのではないかと思いました。
また、夜驚症で悩んでいるママさん。絶対に一人では悩まないでください。
身も心も疲れてしまいます。夫や両親など、周りに協力してもえる方がいるのなら、子供が夜中に泣き叫んだ時には、皆で解決しようとしてください。
ママが笑顔でいることが、子供の安心に繋がると思います。

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