鉗子分娩での出産の体験談

回旋異常で鉗子分娩

娘を出産したのは妊娠38週5日目の夕方です。それまで検診ではなんのトラブルもなかった私ですが、分娩台に乗り、産む体勢をとったところで看護師さんに「赤ちゃんが回旋異常を起こしてる」と告げられました。緊急帝王切開を行わなければならない状態になっていたそうですが、その日は医院長が居る日で、その先生だけができる鉗子分娩で取り上げてもらうことになりました。赤ちゃんは分娩するのにとても難しい形をしていたらしく、医院長以外には帝王切開以外では取り上げられない状態だったそうなので、医院長に施術してもらえた私はラッキーでした。無痛分娩を選択していたため下半身はほとんど痛みを感じない状態だったので、鉗子分娩に対する恐怖もあまり感じず、分娩自体は10分ほどであっという間に終わりました。ここまでは良かったのですが、私の会陰はお尻の穴のほうまで裂けてしまい、ここから1か月半、激痛とともに生活することになりました。出産した病院では、このような事態を避けるために予め会陰を切開することになっています。私もそうで、事前に会陰を切開してもらっていましたが、鉗子分娩により赤ちゃんを引っ張り出したため切開していたよりも更に裂け、「会陰裂傷」という病名がつきました。赤ちゃんには何の問題もなく、鉗子分娩により素早く取り出してもらえたので保育器に入ることもありませんでしたが、自分自身は出血も多量で会陰も裂傷してしまったので、出産は命がけって本当なのだなと痛感しました。

後輩ママへのアドバイス

私の場合は予定していたわけではなく、急遽鉗子分娩になったので、施術中は恐怖心などはありませんでした。実際、妊婦側がなにか努力することがあるわけではないので、お医者さんを信頼するより他ないと思います。l鉗子で赤ちゃんを引っ張りだすので頭が伸びるのでは?と不安になりましたが、出産直後は確かに少し変形しているように見えた頭も、数週間で綺麗な形になりました。会陰裂傷の痛みは産後1か月半にも及び、この点だけは鉗子分娩ではなかったら味わわずにすんだ痛みなのだろうなと思っています。立ったり座ったりするだけで激痛が走り、オムツ替えのために中腰にでもなろうものなら、目から星が出るほど痛かったです。実際に産んでみるまでどういう出産方法になるかは分からないですが、私のような場合に備えて、産後あまり動けない状態でも家事育児が回せるように準備しておくと、安心できると思います。

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