鉗子分娩での出産の体験談

私が鉗子分娩になるなんて

私は初産の妊婦でした。妊娠初期から臨月に至るまで大きな問題はなに一つなく、日々を過ごしていました。分娩だって不安はあるけど、必ず終わりはある痛みだし、妊娠中に大きな異常がみられなければ、分娩でトラブルがあっても、あとは医者が付いてるんだから大丈夫だろう、と考えていました。

 しかし、それはとても突然のことでした。38週の妊婦健診で胎児心音の低下が一瞬見られたのです。念のため即入院となり、2時間置きにモニターを腹部に装着し、胎児の心音を計測したところやはり、時折胎児の心音にかすかな低下が見られました。正期産に入っていたので、そのままバルーンを挿入し、陣痛促進剤を内服、陣痛開始から8時間後には子宮口はまだ半分の5cmでしたが、その直後に内診を行ったところで、子宮口全開になりました。これからやっといきむことができる、と気合を入れ直した直後、ここにきて胎児の心音が一気に正常の半分以下に下がってしまいました。私も疲労と痛みの強さから過呼吸になりかけてしまいました。胎児の脈拍は更に下がりかけ、そこで、医師から「赤ちゃんが苦しそうだから鉗子分娩にするからね」と言われました。それからの医師と助産師の行動はとても迅速で、数分後には無事に赤ちゃんとあうことができました。

 38週で胎児心音の低下が見られた原因は、胎児の首に臍帯が巻きついていたことと、更には臍帯卵膜付着の状態であったことでした。鉗子分娩は、産道と赤ちゃんの頭の隙間に鉗子を差し込み、絶妙な力加減で引き出さなければならないので、医師の熟練した技術が必要です。産道も会陰切開なんてなんの意味も持たないほど裂けました。しかし、そんな痛みは分娩後すぐに忘れてしまいました。そんな程度のものです。それよりも、鉗子分娩という方法をとっさの判断で選択してくれた医師に本当に感謝していますし、何よりも、元気な赤ちゃんに無事にあうことができたので、私にとってはいい経験になりました。

後輩ママへのアドバイス

鉗子分娩が痛いと聞きましたが、分娩自体初めてだと、実際痛いのかわからないものです。だって他の分娩を経験したことがないし、痛みの感じ方も人それぞれですから。

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