初めての胚移植
私は不妊治療を始めてから、タイミングや人工授精など色々体験してきましたが妊娠には至りませんでした。
体外受精にステップアップするかどうかは正直迷いもありました。かかる金額が大幅に上がるのと、通院回数が多くなるからです。
しかし、どうしても子供が欲しいという気持ちのが勝っていたので体外受精にステップアップすることを決断しました。
私は体質的にホルモン注射を打ってもあまり卵が多くとれないとの事だったので、ホルモン注射は1,2回しか打たずに採卵しました。
採卵は卵を取るのに針みたいなもので刺すので痛かったです。卵が多くとれる人ほど何回も刺すのでその分痛いですが、私は2個しか取れなかったので、他の人より短時間で済みました。
その後、診察で、卵が2個取れた事と、次に移植の日を決めるということで4日後に診察になりました。
4日後、2個のうち1個はうまく分裂しなかったので移植できる卵は1個です。とのことでした。
内診で卵巣の腫れはないので今週期に移植できるが、凍結して移植することも出来るけどどうするか聞かれて、私は1周期でも無駄にしたくなかったので、新鮮胚移植を選択しました。
数日して初めての移植をしましたが、移植は全然痛くなかったです。不安でしたが大丈夫でした。
移植してから、3週間ぐらいで判定日なのでこの日に来てくださいと指定を受け、移植から判定日までは通常通り過ごして大丈夫ですとのことでした。
通常通りを言われても、安静にしてあまり出歩かない方がいいのか、普通に歩き回っていいのかなどわからずインターネットで色々調べたり、受精卵は熱に弱いからあまりお湯につからない方がいいとか書いてあったので、冬ではなかったのでシャワーで済ませたり、パイナップルがいいと聞いてパイナップルを食べてみたり落ち着かなく色々しました。
いよいよ判定日になり、知り合いで体外受精1回目で授かったという人がいたので、期待して行きました。
ですが、先生に言われたのは「今回は残念ですが妊娠反応はありませんでした」でした。
期待していた分、ショックで涙が出そうでしたが何とか堪えました。
先生に「1回やっただけではわからないからもう少し頑張ろう」と言われて、続けることを決意しました。
続けても本当に妊娠できるのか不安はありましたが、体外受精はこういう感じで進めていくんだなという流れがわかっただけでもやってよかったと思いました。
体外受精にステップアップするのは、体力的にも精神的にも経済的にも負担が大きいので勇気がいると思います。
ですが、体外受精を経験したことで、自分が本当に子供が欲しいということも再認識出来ました。
あと体外受精は都や県に助成金が6回まで申請できるので、6回目までは頑張ろうと自分の中で区切りをつけることが出来、終わりが見える分スッキリした気持ちで治療に臨むことが出来ました。
不妊治療は終わりが見えなくて不安になることが多々あると思うので、私のように区切りをつけると割り切って治療に臨めるかもしれません。