どうして目を見てくれないのだろうか?視線が気になる。
あれ?見ているようで、見ていない。
見ていても、すぐ目を反らしてしまう。
そんな娘の視線の合いづらさが、気のせいから確信に変わったのは、娘が2歳の時。
生後二か月から人見知りが始まり、家族以外の人に対しては、激しく泣いたり・顔をそむけたりしていたので、目が合わないのは人見知りが激しいからだろうと思い込み、そのうち人見知りが落ち着いたらよくなるだろうと思っていたのですが、いつまでたっても娘の視線がとても曖昧。
娘は、私と目が合うものの、話している途中で、さっと視線をずらします。
娘に「ねぇ。聞いてる?」「お話ししてるんだよ?」「わかった?」「話してるときは目を見るんだよ?」と、言ってもどうしても目が落ち着かない。
初めて会う人に対しては、ほとんど目を見ることはありませんでした。
チラッと見て、そのあとはもう完全に相手は娘の中では、空気の様な存在になってしまい、どんなに相手が話しかけても目を見ない。相手をシャットダウンした状態でした。
視線の他にも言葉がなかなか出ないので、発達相談所に電話相談をしたのですが、2歳半までは様子を見ましょうと言われ、2歳半になったときに発達相談所で発達検査を受けました。
結果は全体的に1歳2ヶ月遅れで、特に〈言語・社会〉だけがとても遅れており、そこが原因で言葉と周りとのコミニュケーションが苦手だといわれました。心理士に娘の視線が気になると話したところ、発達検査の結果から見るに、娘は初対面の人にはどう接していいかわからず緊張して目が泳いでしまう。話してる時に周りに気になるものがあると、話しかけている人から意識がそこへ行っていまい、それから話しかけている人へ意識を戻す事が難しい。
視覚優先で、目から入る情報だと頭に入るが、聴覚だけ(声をかけて)視線を合わせよう、こっちを向いてもらおうとしても、自分が他人から呼ばれている事が脳に届きにくいと言われました。
そして、おうちの方が注意して、根気強く教えれば、きっと目を見てくれるようになるので、まずはお母さんがそのことを頭に入れ、日常生活で視線を合わせられるように訓練をしたほうがいいと言われました。
方法としては、まずお話しするときは、必ず娘の正面に来て、娘の目の高さと自分の目の高さを合わせる、そしてすぐ、お話の内容を話すのではなく、名前を呼ぶ。
名前を呼んで目が合ったら、にっこり笑って「今、目があったね♪}といってほめる。
「今、〇〇ちゃんと目があったから、お母さんとってもうれしいな」という。
これは、子供にお母さんは自分と目が合うとうれしいんだ。という事を覚えてもらうためで、これを生活の中で取り入れるとだんだんと目を見てくれるようになると言われました。
このことを生活に取り入れて3年目。
娘は現在きちんと目を見て話してくれます。時々、話の途中で気が散った時は視線が違うところへ行きますが、その時は話をやめて、また、「〇〇ちゃん」といって肩をたたいて名前を呼び、目が合ったらにっこり笑う。そうすることで、娘の意識がこちらに戻るので、話を進めます。
すぐには効果がないかもしれませんが、継続は力なり。
目を見てお話しするようになると、言葉の理解力・発語も伸びていきます。
娘は、2歳半では言葉が一歳以上も遅れており、その後の検査で医師から特定不能の広汎性発達障害と診断が出ましたが、現在では言葉に遅れはあるものの総合的に見て、障害があると判断できないので発達障害グレーゾーンと言われました。
娘の気になるところがすべてクリアになったとは言えませんが、やり方次第で子供はどんどん変わるんだと思いました。
視線が合わないと、親としてはとても気になるところだと思います。
話の理解をしているのか、していないのか。わかったのか、わからないのかといった意思表示が見えずに
子供のことをきちんと理解することができず、子育てが一方通行に感じてしまったりもすると思います。
もし、お子様が視線が合いずらいというような事があれば、一度発達検査を受けてみるのもいいと思います。モヤモヤの原因がわかり、悩みや心配も解消でき、気持ちが楽になるのではと私は思います。
検査結果を踏まえて、子供のどこに凹凸があるのかを理解し、視線以外のところにも問題があるようであれば、発達検査を受けた時に担当した心理士の方に相談をして、アドバイスをもらうのもいいと思います。
我が子の場合は、検査をうけたからこそ娘の遅れている部分をどうしたらいいかアドバイスしてもらえました。そうしなけばきっと私はもやもやした気持ちで、ネット情報や子育て本を読み漁り、解決方法を一人で模索していたと思います。
誰しも子供と一緒に笑顔になりたいと思います。
今、子供のことで悩んでいるママさんがいましたら、一人で悩まずに発達専門の機関へ相談をしてみてほしいと思います。