アンタゴニスト法の体験談

自分にあった方法を選択する勇気

私はタイミング法・人工授精を経験しましたが結果が出ず、体外受精に挑戦することにしました。体外受精を始める前には受精卵を培養して下さる検査技師さんから、1時間以上の時間をかけてこれからどのような治療をするのか説明を受けました。その際に体外受精の誘発はアンタゴニスト法を使うと説明されました。私が通ったクリニックではこの方法のみだったようです。
私は生理2日目でこの周期の最初の受診をしました。その日から誘発を始めたのですが、誘発には2つの方法がありました。1つは毎日通院し、卵胞の成長具合を確認しながら、先生がその都度誘発の薬を決め注射をする方法。もう1つは3日に1度通院し卵胞のサイズをチェック、通院しない日はゴナールエフの自己注射を行う方法でした。私は体外受精を始める前に退職していたので、より卵子が育ちやすく採取できる方法を選びたいと言ったところ、通院での誘発を勧められたので、前者の方法を選択しました。通院でも基本的にはゴナールエフを注射し誘発を続けました。そして卵胞サイズが16~18ミリになってきた7日目からセトロタイドという排卵を抑制する注射を併用しました。この時の注意点は、セトロタイドを投与する日は午前中の受診になることでした。そして8日目には切り替えになりました。切り替えの日は1日に2回通院が必要となります。1回目は午前中に誘発+セトロタイドを、2回目は20時に切り替えの注射を打ちに行きます。私は卵巣が大きくなっていたのでリュープリンという刺激の少ない薬での切り替えとなりました。
やはり1番の負担は毎日通院するということ、そして切り替えの前の数日はセトロタイドを投与する為に午前中という縛りの中で通院する必要があったので予定が立てにくいというのも大変なポイントでした。私はこの方法で誘発を行い、23個の卵子を採卵することができました。そのうち未成熟なもの・形が壊れてしまったものを除いて、18個の卵子が顕微授精を受けることになりました。そして胚盤胞まで成長した14個を凍結、1個目の移植で妊娠に至りました。

後輩ママへのアドバイス

私はより確実な方法を取る為に毎日通院しましたが、自己注射でも誘発は可能なので、自己注射を選択すれば通院の負担はぐっと軽くなったと思います。私は自宅・職場・クリニックの位置関係がバラバラだったこともあり、働きながらの通院は諦めて退職しましたが、私が通っていたクリニックでも働きながら体外受精をしていた方はたくさんいらっしゃいました。なのでもし仕事をしながら体外受精にチャレンジしたい!という方は、ぜひクリニックの方に相談されてみてはいかがでしょうか。きっと力になってくれるはずです。
身体的・精神的・金銭的など様々な負担がのしかかる体外受精ですが、少しでも自分らしく、負担なく続ける道を選ぶことも大切だと思います。

参考になったらここをクリック(ログイン不要)
\ あなたも体験談を投稿しませんか? /
次の体験談へ
\ あなたも体験談を投稿しませんか? /