妊娠悪阻の体験談

二ヶ月の入院。

妊娠5週から嘔吐が始まり、すぐ何回も吐くようになりました。

近くに大きな産婦人科があり、そこで尿検査をしたら、ケトン+++。しかし、「通院で毎日点滴に来てください」と言われました。
そこで、三日間は、タクシーで通院して点滴を受けました。

タクシーの中でもビニール袋に吐くし、点滴しながらも吐くので、「この点滴は意味があるのか?」と思っていましたが...。

結局、タクシー代は高いし、点滴しても吐くしで、毎日起きて病院に行くのが辛すぎたため、「入院したい。ずっと点滴しててほしい。」と先生に伝えたら、「つわりはそのうち治るから、通院で良いです。」と断られました。

それが納得できず、他の産婦人科に行ったら、「ケトン+++では、もう通院は無理でしょう。今日から入院してください。」と、即入院でした。


その日から、入院して、24時間ずっと点滴になりました。トイレに行く時も点滴スタンドを持って行きます。外すのは、シャワーに行きたい時だけ。

でも、ずっと点滴してるのに良くなりませんでした。

点滴しながら何回も吐き、夜中も吐くので寝れません。

病院食は全く食べられないので止められ、主人にお菓子を買ってきてもらい、ちょっと食べてました。しかも、そのお菓子も吐く始末でした。

入院してるので、夜中でも看護師さんに泣きついて、慰めてもらいました。

食事の時間になれば、配膳車が廊下に来るので、食事の匂いから逃げたくて、フラフラしながらトイレに避難していました。
大部屋に入っていたので、同室の切迫早産の人が普通に食事をされてて、部屋の中も食事の匂いがしてダメでした。

入院してる間、何人か、つわりで入院してくる人達もいました。
でも、皆さん、数日で回復して退院していくんです。

なのに、私は、一ヶ月が過ぎても24時間点滴で吐いていました。

何も入ってない胃袋からは何も出てきません。でも、体は吐こうとするんですよね。つわりって本当に怖いです。

でも、ある日、同室の切迫早産の人が、心配して声をかけてくださいました。「つわりで入院されてるんですよね?ごめんなさい。私はつわりはあんまりなかったんです。でも、あなたのように苦しんでる人もいるんですよね。入院中、私でできることあったら、何でも言ってくださいね。」と言ってくれたんです。

それからは、その切迫の方が毎日のように声をかけてくれて、ずいぶん気持ちが救われました。

結局、私は二ヶ月も入院しました。退院した後も吐いてましたが、妊娠23週頃に、ようやく治りました。

もう二人目は考えていません。上の子を世話しながらつわりとも格闘するなんて無理です。

後輩ママへのアドバイス

旦那さんがお仕事に行ってる間、家で一人で耐えてる人はいませんか?でも、一人で孤独に耐え続けないでください!

周りから「病気じゃないから我慢しろ」とか言われて、我慢するしかないと思い込んでませんか?

そんな思い込みはやめてください!

病院に助けを求めてください。私は最初の病院で入院を断られましたが、あきらめずに他の病院に行き、入院することができました。

頑張れとは言いませんが、助けを求めることをあきらめないでください。

つわりは「百害あって一利なし」だと思います。つわりがなくても元気な子供を産んでる人もいっぱいいますから、苦しむ意味は無いです!

「つわりがあるのは赤ちゃんが元気な証拠」という励ましもおかしいです!だって、つわりと赤ちゃんの元気が関係あるなら、上記のように、つわりがなくても赤ちゃんが元気な人のことはどう説明するんでしょうね?

ですから、つわりは我慢しなくていいんです!

すぐ完治できないとしても、助けを求め、楽になれそうな方法はどんどん試してください。

私は点滴がなかなか効きませんでしたが、入院したことで、気持ちは救われました。

何よりも、つわりが軽かった切迫早産の人が、私の苦しみを理解しようとしてくれたことは、本当に良い思い出になりました。

ちなみに、私は、初産でしたが、最後は安産でした。

つわりで苦しむ皆さんにも、優しい病院や優しい人の手助けに恵まれて乗り越えられますよう、心からお祈りしています。

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