絨毛膜下血腫の体験談

想像とは違った妊婦生活

妊娠が判明して母子手帳をもらい初めての妊婦検診を受けた数日後、13週目の朝に自宅で突如出血し、トイレに駆け込みました。
生理の時によく使っていた24㎝昼用ナプキンが一気に真っ赤になる(もしくは足りない)くらいの出血量で、トイレに駆け込んだにも関わらず
床に垂れてしまうほど急な出血です。(この時はナプキンはしていません)
それまで特に重労働をしていたわけでもなく、仕事はデスクワークで週に2~3日出社(通勤:徒歩20分)する程度、特に自覚症状もなかったため、本当に急なことで不安でいっぱいでした。
すぐに妊婦検診を受けたクリニックに電話し受診しました。その間も2度ほど30分おきに出血がありました。
内診後、そのクリニックでは対応できないため近隣の大きめの病院へ行くことになりました。
しかし、クリニックから予約の電話をしてもらった際におそらく入院になるとの事前告知があり、入院準備をしてから診察に向かうことになりました。
診察後案の定入院が決定、1週間ほどの期間でしたが、シャワーには入れずひたすら安静の日々です。
この時、切迫流産・絨毛膜化血腫との診断を受けました。
入院から5日後の診察にて出血が治まっているため通院で経過を見る診断となり退院。
仕事は在宅ワークであればと許可をもらっていたので継続しましたが、基本家からは出ない生活のスタートです。
15週目(退院から1週間後)の経過観察で、出血は治まっているものの好転してはいないことからリスクが高いと判断され急遽再入院が決定。
行動制限やシャワーは解禁されたものの、止血・抗生剤の点滴、採血で白血球の量などの確認がありました。

3週間程度たった後の内診で出血後の痕が縮小傾向にあることが確認されたため17週目で退院できることに。
退院後も抗生剤の飲む薬が処方され1か月程度は継続で飲むことを指示されました。
その後1週間ごとに経過観察のための診察があり、順調に経過し退院から1か月ほど(20週目頃)で出血痕はほぼ消失しました。
それからは徐々に生活強度を戻し、日常生活は問題なく過ごすことができました。
妊娠を機に検討していた引っ越しを32週目で実施するも、引っ越し準備での無理が体に出たのか出血し、急遽内診を受けるも入院はせず次回の妊婦検診まで様子を見ることに。
妊娠後期の出血量としては多く、良いことではないとのことで基本は座る横になるなどの安静の生活に戻りました。
家にいる分には問題ないものの、妊婦検診後にスーパーに買い物を行くなど、少し歩数を歩くと出血が起こったため、正期産を迎えるまでは家でおとなしくすることを決意します。
37週で正期産に入り、赤ちゃんが外に出てくることになっても安心な時期になったこと、妊婦検診時子宮口が固いといわれたため近所の散歩(1~2時間目安)をしました。
この時も重いものなどは持たずにウォーキングをしました。
その甲斐あってか、3回目の内診グリグリではかなり柔らかくなったと感心されます。
39週1日目の夜中に陣痛らしきものがあり、痛みが定期的に来る時間が2~3時間続きますが、いつの間にか眠ってしまい気づいたら朝。
そのとき始めて前駆陣痛だったと気づくと同時に、前駆陣痛なのにかなりの痛みがあったことに驚きました。
昼間は特に何もなく過ごしていましたが、夕食の準備中に陣痛が再来し、なんとか食事まで終えて横になり痛みに耐えていると、夜22時頃陣痛の間隔が7分を切り始めたため病院に連絡、
すると、初産であるためにもう少し間隔が短く5分切る程度なったら再度連絡をということで、自宅待機となりました。
ここからの待機時間が長期になります。
陣痛が来ては気を失うように眠りまた陣痛で目を覚ます、間隔が短くなっては長くなりの繰り返し。
朝になっても変わらず耐えていましたが長すぎる陣痛に不安になり、14時頃に病院にTELし向かうことになりました。
NSTしながら陣痛状態を観察すると、胎児が苦しそうということでそのまま分娩室へ。
子宮口がまだ十分に開いていないことと陣痛感覚が空いていることから更に待つことに。
陣痛間隔が狭まらないため陣痛促進剤を投与。3回目の投与でようやく2分間隔になり赤ちゃんとのご対面まではおよそ40分程度でした。
いきんでいいといわれてから赤ちゃんが出てくるまでは必死で、痛みも時間もあまり感じず気づいたら終わっていたという感じです。
喜びも束の間、胎盤が出てこず先生が手で掻き出しそのあと会陰縫合、また出血が多かったことから自己血液にて輸血しました。
入院中足のむくみがひどくパンパンになりましたが、この時の出血が原因だったようです。
出血が多かったことから通常分娩室には出産後2時間程度の滞在のようですが、私の場合は10時間ほどいました。
入院中は赤ちゃんに黄疸が出ていましたが、光線療法により母子同日の退院ができました。

後輩ママへのアドバイス

妊娠中は何があるかわからないです。
でも妊娠中に何かトラブルがあった人は意外と多いということを知りました。
入院を機に妊娠したことを職場の同僚に話しをしたとき、仕事のことは気にせず養生してね!という温かい言葉とともに、
実は私もこうだった、という経験談を多く聞きました。
わざわざ妊娠中の出来事をペラペラ話す人は少ないと思う、けれど経験している人は決して少なくないです。
何かあると不安になるし安心してとは言えないですが、気になることは担当医や助産師さんになんでも聞いてみること。
ネットで調べるのも大切だけど複数の情報源や意見を見て、周りの意見も聞ければ聞いてみて、それらは参考程度にすること。
何かあったら絶対無理はしないこと!
決して自分のせいだと、自分を追い詰めすぎないこと、です。

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