無呼吸になって急遽NICUに
30分のスピード出産で生まれてきた我が子。
出産当日は新生児室で預かるのが病院の決まり。
その日の夜は、1人でゆっくり寝よう、、、と思っていましたが、全く寝られなくなりました。
なぜなら、後陣痛が酷くて、痛み止めを飲んでも少ししか効かず、切れると尋常じゃない痛みが襲って来るのです。
そして、そんな夜を過ごしていたら、寝不足になってしまいました。
翌日、赤ちゃんと同室が始まりました。
寝不足の私は、うとうとしながら赤ちゃんのお世話をしていました。
これでは、夜が心配だ。
そう思った私は、新生児室に夜だけ預けることにしました。
そして、その考えが、後々良かったと思える事になろうとは思いもしませんでした。
昼間、赤ちゃんとの時間を過ごし、夜、新生児室に預けて1人でうとうとしていたら、先生が病室に入ってきました。
「赤ちゃんが呼吸を止めちゃって、すぐ息をしたんだけど、念のためNICUに行っています」
なんですと?!
「今、検査をしているので、あと1時間後にNICUに来て下さい」
驚きました。
先生は帰って行き、そのあとは病室で1人泣いてしまいました。
自分で自分を責めました。
自分のせいで子供に何かあったのだろうか。
呼びに来るまでの1時間がとても長く感じました。
1時間後、看護師さんがやってきて、一緒にNICUに行きました。
NICUに着くと、小さい足に点滴の管が繋がれ、呼吸や心音を測る電極を胸や背中に貼られ、身体からいろんな線が出ていて、モニターに繋がれていました。
常に監視をしているので、NICUは「ピッピッ」という機械音でいっぱいでした。
先生から一通り説明を受けました。
産まれたばかりの赤ちゃんは、呼吸をたまに忘れてしまい、無呼吸になってしまうことがあるという事。一過性の事なので、成長とともに治るという事。
要するに、うちの子は、呼吸をオサボリしてるって事?!
無呼吸の発作が治り、ミルクをうまく飲めるようになれば退院ですよ。と言われました。
実家と病院の往復生活がはじまりました。
でも、なぜ無呼吸ってわかったのでしょうか?
それは、出産翌日の夜、寝不足だったために、たまたま新生児室で預かってもらっている時、呼吸を止めてしまっているのを助産師さんが発見してくれて、すぐにNICUに運ばれたようなのです。
後陣痛が酷く、寝不足になり、新生児室で預かってもらって、その一連の流れがなければ、もしかしたら発見が遅くなってしまったかもしれません。
子供は、NICUに入院し、2日もしたら、GCUに移り、ミルクもグビグビ飲めるようになりました。
周りを見渡すと、もっと小さく生まれた低体重児ばかりでした。
うちの子がここにいるのは何故だろう。とふと思うこともありましたが、あの時、発見してくれて、念のためNICUに入院させてくれたことは、感謝してもしきれません。
GCUに移ってから、5日、無呼吸も無くなったことから、無事退院となりました。
呼吸を止めちゃうことは、産まれたばかりの赤ちゃんには、良くあるそうです。
でも自然に治っていくそうで、心配すことはありません。最初の頃は家に連れて帰っても、寝ている時に呼吸が止まっていないかヒヤヒヤしていましたが、10ヶ月になったいまでは、無呼吸だったことも忘れるくらい元気です。