原因不明の切迫早産と小さいわが子
2014年9月17日自宅で出血、まだ私の週数は27週。赤ちゃんも生まれる準備も出来ていなかった。
突然生理のような血が流れる感覚がして、トイレで確認してみると下着やパンツに血が付いていました。これはおかしいと思い産婦人科に連絡を入れると、すぐ来るように言われすぐさまタクシーに飛び乗り病院に向かいました。病院で診察してもらうと「赤ちゃんは元気だけど、破水しかけている」と言われてしまいました。張り止めの点滴をして症状が治まるか様子を見ましたが、あまり良くならずもっと設備の整っている市民病院へ運ばれることになりました。救急車で病院に着くと、すぐに処置室に運ばれ検査。出血の原因は不明でいつ生まれてもおかしくない状態にあると聞かされました。この病院は28週からしか処置ができない為、対応できる県立こども病院へ2回目の救急車で運ばれました。こども病院に着きまた検査。張りはあるものの羊水もあり、出血も治まったので入院して様子を見ることになりました。病名は「前期破水切迫早産」。
入院中はまだ肺ができていない赤ちゃんの為に、ステロイドの筋肉注射を2回したり、羊水が流れないようにトイレとお風呂以外はベットで安静に、羊水の感染がみられたので抗生剤で広がらないように点滴をしました。張り止めの点滴は入院中ずっとしていました。少ない量から徐々に多くなり出産近くには使える限界にまでなっていました。私は張り止めがあまり合わず、動機や吐き気、首のリンパの腫れ、体のだるさがありとても辛い治療になりました。出産を遅らせる為に一生懸命努力をしましたが、入院から14日目29週で1300グラムの小さい女の子が生まれました。
生まれてすぐに産声をあげたわが子は,NICUで治療することになりました。両手ほどしかないわが子は、小さいベットで管につながれ懸命に生きようとしていました。呼吸をたまにさぼって息をしていない時があったり、黄疸が出たりハラハラする毎日でした。自分で便を出せないのでお尻に管を入れて出したり、おっぱいが吸えないので鼻から管で入れたりと生まれたばかりなのに大変な思いをさせてしまったことや、先に退院して毎日会いに来れない状況に涙が止まりませんでした。
3か月の治療でやっと退院することができました。見えないかもしれないと言われ心配だった目も、検査の結果異常はありませんでした。貧血やくる病も通院中に指摘されましたが、薬で治療して治りました。今も定期的に通院していますが、順調に成長しています。
今の医療では、体重が700グラムで生まれてきても立派に成長して生きられます。自分を責めたり、辛い気持ちは溜め込まず旦那様やご家族に聞いてもらいましょう。あなたが笑顔でいることが一番大事です。