たくさんの経験ができた妊娠出産
私は20週の時に張りと原因不明の大量出血があり切迫早産で点滴ありの絶対安静で入院していました。1ヶ月半後に退院できましたが張り止めの薬は服用していました。その後1ヶ月程は薬を飲みつつ順調にマタニティライフを満喫していましたがある日、薬を飲んでも張りが治まらず生理痛のような痛みを感じたので急いで病院へ行きました。病院についたらすぐNST(ノンストレステスト)をしましたが赤ちゃんの心音がなかなかとれず先生がエコーで確認したら胎盤が剥がれかけてるとのことで救急車で大学病院へ運ばれました。この胎盤が剥がれかけてる状態は「常位胎盤早期剥離」と言い母子共に危険な状態になる妊婦さんの病気の中で1番怖いものだそうです。一刻を争う状態で大学病院に着き全身麻酔での帝王切開で29週4日1122gの小さな女の子を出産しました。すぐにNICUに運ばれましたが、娘は心臓が止まっており心肺蘇生により息を吹き返しまた。主人が運ばれてる所を見たそうですが青紫色のあまりにも小さい体に助からないと思ったそうです。息を吹き返してくれたもののいつどうなるかも分からず気が抜けない状態が続きました。私の体は輸血を必要としたものの問題なく手術は終わりました。ただ精神状態があまりにも不安定で涙もでずこの状態を受け止めきれずにいました。そんな時主人は一言もマイナスな言葉は言わず私を支えてくれて「悪い方には考えないでいよう」と決めました。お陰様で娘は特に問題なく大きくなっていきぴったり2ヶ月で本来の予定日よりも早くNICUを退院しました。障害なども心配しましたが何も残らず、その後のフォローアップ外来も予定より早く卒業でき今では普通の子と何も変わらずすくすく成長しています。切迫早産での長期入院、常位胎盤早期剥離での緊急搬送、全身麻酔での帝王切開、NICUへの毎日の面会。娘のお陰でたくさんの経験ができ、普通に産むことがどれだけ奇跡なのか身を持って知ることが出来ました。
分からないことばかりだと思いますが、妊娠中はちょっとした変化でも気にしてほしいです。これくらいなら大丈夫って自分で判断してしまうと、それによって自分も赤ちゃんも危険な目に合うかもしれません。とりあえず気になることがあったら病院に相談して下さい。