家庭での発語対策の体験談

自宅で出来る言葉の訓練

我が家では、言葉が遅れている娘の発語に繋がるような事を、日常生活の中に取り入れています。効果はゆっくりですが少しずつ確実に成果が出てきています。

娘は3歳半から5歳2か月まで、週一回で言語療法を受けていました。
しかし、それだけではなかなか効果が現れにくいので、日常生活で出来る発語に繋がる方法がないかと、言語聴覚士のアドバイス、ネットや本から得た情報をもとに、親子で楽しみながら発語の練習をいろいろと試してきました。

まず、遊びの中でやってみたのは、口や舌を動かす遊びです。
娘は言葉が早口で不明瞭なところがある為、口まわりの筋肉と舌の動きを柔軟にする遊びを取り入れました。
シャボン玉・風船ふくらまし・音が出る楽器(ぴーひゃら笛・ハーモニカ・おもちゃのラッパ)を吹く。
ティッシュを一枚細長く裂いて、顔の前に持ってきて、ティッシュに息をフッっと吹きかける。
ストローを使ってピンポン玉に息を吹きかけて遊ぶピンポン玉転がし。
なんちゃて飴玉ゲーム(口を閉じて舌をほっぺの裏側にくっつけてぽこっと飴玉のように見せて、食べているかのように見せる)。舌を思いっきり伸ばしたパン食い競争です。
声をだす遊びは、しりとり遊び、歌を歌う、言葉の真似っこ(私がいう言葉を復唱してもらう)、生き物の鳴き声遊びなどです。

また、口周りの筋力をつけるために食事の時は、あごをつかってよく噛むことを意識させ、お肉、レンコン、ごぼう、固焼きせんべい、ナッツ類、するめなど、噛ごたえのあるものを食べさせました。
言語聴覚士からおやつを食べる時に出来るトレーニングとして、飴玉や棒付きのアイス、ソフトクリームを使った方法があると教えられたのでそれも試してみました。
食べ方は、アイスやソフトクリームは食べる時に手を動かして舐めるのではなく、舌だけを使って舐める食べ方だったり、口の近くにクリームをわざとつけて、舌を使ってそれを舐めてみるというやり方と飴玉は舌を使って右へ左へと飴玉を移動させて舐めるやり方です。
少し行儀が悪いけれど、舌を意識的に使うので、たまにやってみるのもいいと教わりました。

日常会話では、単語で会話を終わらせてしまおうとする娘に対して、「なぜそう思ったの?」「どういう気持ちだった?」と、会話を広げる話し方を心がけて、なるべく娘からたくさんの言葉が返ってくるように質問をしたり、言葉に詰まったり、言い間違えたりした場合は、「こんな時は〇〇っていうんだよ」「そっか~〇〇って言いたかったのかな?」と、言葉を補足したり教えたりして、会話の仕方を教えたりしています。

お勉強では、口を大きく開けて五十音を言ってみたり、絵入りの単語カードを使ったお勉強、ひらがな・かたかなのドリル、絵本を読むことをしていましたが、最近では娘も幼稚園での集団生活の中で、友達とのコミュニケーションが増えて急激に言葉の理解力、単語力、会話力が付いてきたので、絵本の飲み聞かせが終わった後に、クイズをだすよ~と言って、絵本の内容の振りかえりをするようにしています。
例えば、登場人物は誰だったのか。(動物・人・など)どこにいた?なにをしていた?と質問をして答えさせ、覚えていなければ、絵本を一緒に開いて、もう一度絵本の内容を確認しながら読み返します。
簡単な絵本であれば、娘はひらがな・かたかなの文字の読み書きが出来るので、娘に大きな声で音読をしてもらっています。ポイントはゆっくり、そして早口にならないように私も一緒になって読みます。
その時に発音がおかしいな?と思ったら 娘に「ママの口元をよく見てよ」と言ってお手本を見せます。
また、一行日記を毎日書かせるようにしています。
いつ・どこで・だれが・何を・どうした・どんな気持ちになったか?をノートに短く書き出してもらい、その後で長いひとつの文章になるように文と文を繋げて書く作業をさせています。

娘は3歳半の時点では発語が3語文程度で、理解している単語も少なく、スムーズに会話が出来るようになるのはなかなか難しいことなのかな。と思っていたのですが、今では日記がかけるぐらいまでに成長して、自分の気持ちを言葉として伝えられる力がついてきています。
それに伴って、発語も増えて、会話もたくさんしてくれています。
来年は一年生になるので、今の力でどれだけ周りのお友達と関わったり、学校生活についていけるのか不安ではありますが、本人はとても頑張り屋で理解しようという気持ちが強いので、娘がこれからも楽しく過ごしていけるように、娘の力を信じて家庭で出来る訓練は引き続き続けていきながら、娘の成長を見守って行きたいと思います。

後輩ママへのアドバイス

私は、娘の言いたいこと、伝えたいことがうまく言葉に出来ないもどかしさをどうにかしてあげたいと思い、いろいろ調べ、試してみましたが、やり方次第で家庭で出来るトレーニングは沢山あるんだと思いました。
家庭でのトレーニングは、ノルマを設けるとママも子供も疲れてしまうので、ふと気が向いたり、気づいた時にちょっとやってみようかな?という気持ちでやると楽しんでできると思います。

また、家庭でのお勉強は子供の理解力、言語力に合わせて無理のない程度に少しずつ少しずつ段階を踏んでいったほうがいいと思うので、いきなりドリルをさせたり、日記を書かせたりはお薦めしません。
そうしてしまうと、子供が勉強を嫌いになったりして、負担が大きくなります。

我が家は、娘が自分から進んで勉強をしてくれるタイプなので、勉強に付き添いながら、今の能力がどのぐらいなのかチェックしながら、ゆっくりゆっくりステップを上げていきました。
伸ばし方や教え方は様々あって、どれが自分の子に合っているのかは、やってみないとわからないので、家庭での発語対策は楽しみながら、諦めないで、子供に合わないときはすっぱりやめて次の方法で。
そして、絶対に伸びるとあきらめないで丁寧に教えていけばきっと伸びていくと思います。

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