少し丁寧に教えるだけで変わっていく
うちの長女は、発達障害グレーゾーン。
運動、知的には遅れはありませんが、言葉が遅れています。
そんな娘との生活を一言でいうと ‘‘‘‘ 濃い子育て ‘‘‘です。
娘の育児では、気になることがたくさんありました。
まず、とても人見知りです。生後二か月から始まった人見知りは乳児期は目が合っただけで怯えるように泣き叫び、あやしても泣き止まずとても大変でしたが、1歳を過ぎてからは泣き叫びはしないものの、目を一瞬合わすだけで、あとは相手を全く見ようとしません。
歩けるようになったら、手を繋いでくれません。外へ出ると自分勝手にあちこちへ行ってしまいます。
そして、時々つま先歩きもしていました。目を合わせることも苦手です。
夜驚症もありました。何かに憑りつかれたように夜中に突然泣き叫び、暴れまわって手に負えず、とても大変でした。
そして、癇癪がとても酷く、一度泣き出すと暴れだして気持ちを切り替える事が大変でした。言葉が遅れている為に、娘が何に対して怒っているのか、何が気に入らないのかが全く分からず、そのまま気が済むまで泣かせた事をもありました。
3歳になると、変なこだわりが出てきて、自分の中で ‘‘‘‘今日は必ずこれをしなければいけない‘‘‘という決まり事を作り、その通りに物事が行かないと癇癪を起していました。
予定していた事が、急に変更になってしまうと癇癪を起こす。普段通る道をたまにルートを変えると‘‘違う‘‘と言い出し怒り出す。保育園の帰りは、必ず家の前の自動販売機でジュースを買ってからでないと家に絶対に入らない。それをしなくなったと思ったら、今度はコンビニに寄っていかないと絶対に家に帰らない。休日に家族皆で外出をすると夜になるまで絶対に帰らない。といったような娘なりのルールがあり、
それに合わせて生活をしていかなければいけない時がありました。
また、ことばの発達が遅れている為に、困ったこともありました。
4歳の時に、幼稚園で聴覚検査ができなかったのです。
集団検査だったのですが、視覚検査は見よう見まねで、お友達がやっていることを見て、本人なりにどうやればいいのか理解でき検査出来たのですが、聴覚は個人検査なので、お友達がやっている事を見て真似るという事ができないので、ヘッドホンから聞こえる音に耳を澄ませて、音がなったらボタンを押すという事が理解できず、後日、再検査を受けたのですが、再検査でもボタンを押せずに今度は耳鼻科へ行っての再々検査となりました。
しかし、耳鼻科でもちゃんとした検査ができず、耳鼻科の先生の紹介で、脳波を使った聴覚の検査をすることになり、紹介状を書いてもらい大きな病院のこども医療センターで脳波の検査をすることになりました。
また。発達障害がある子は、てんかんを持っている可能性が高いとも言われ、てんかんがあるかどうかの脳波の検査も受けました。
成長するにつれ、次々と気になる部分が出てきたりしましたが、成長と共に症状がなくなったものもありました。
夜驚症・癇癪・変なこだわりは現在はありません。人見知りも前より落ち着いており、自分から挨拶をしたり、話しかけたりも出来ます。目を合わせることは少し苦手ですが、前より視線が泳いだりせず、お話をするときはちゃんと目を見て聞いたり、話したりしてくれるようになっています。
このように変わってきたのは、丁寧に時間をかけて何度も何度も繰り返し教えてきたからだと思います。
長女は、視覚優位で聴覚から入る情報にとても弱く、聞いただけでは頭の中に説明や意味が入ってきません。
その為、何かを説明したり、教える時は絶対に長女の目の前まで来て、目線を合わせたうえで、身振り、手振り、時には実際にその物を見せながら説明をし、意味を教えます。
そうすることで、頭の中にちゃんと残り、聞いた話を覚えてくれます。
また、目線を合わすときは必ず名前を呼ぶようにしていました。
視線をそらした場合は、視線が合うまで何度でも名前を呼び続けます。
できるだけいろいろな事を体験させてあげたり、感情的に怒らないようにも心がけていました。
時々忘れてしまい、ついカッとなって思いっきり叱ってしまうこともあるのですが、こんな時も後できちんと娘の目をみて謝ります。
そうやって、何をするにしても視線を合わせ何度でも教えることを続けてきました。
また、お絵描き、折り紙、切り絵遊びなどの遊びや、ピアノを弾いたり・文字やさんすうのお勉強をしたり、絵本の読み聞かせ、しりとり、歌を歌ったり、寝る前に寝室でブリッジやストレッチをして体を動かしたりと親子で一緒にできる事を生活の中に取り入れたり、そろばん・ピアノ・体操教室・水泳など、習い事をさせて、経験を増やしていったこともあり、だんだんと言葉を話すようになってきたのだと思います。
現在5歳ですが、目立った問題行動もなく、幼稚園のお友達と一緒に遊ぶことができて、関わりも良好です。
気になっている言葉の遅れはまだ少しあるものの、会話のキャッチボールもできますし、今日幼稚園でだれと遊んだよ。何をしたよ。おやつは何を食べたよ。など、きちんと報告までできるようになっています。
成長はゆっくりではありますが、丁寧に教える事を続けていくことで結果は出てきているので、これからも丁寧に子育てすることを心がけて楽しく子育てをしていきたいと思います。
言葉に遅れがある子の場合は、互いの視線を合わせ、何度も丁寧に教えるのが一番言葉を理解しやすい方法なのかな?と思います。
我が家の娘は視線が合いずらいので、どうにか改善しようと心理士から教えてもらった‘‘話をするときは名前を呼ぶ‘‘という方法で、視線を合わせようと努力しています。
そのかいあって、視線が合うようになると、言葉の理解力がぐんと上がってきています。
療育はしていないので、普段の生活・習い事・家で出来る遊びなどで娘の成長を促していきましたが、それが我が家にはあっていたのかな?と思います。
いろんな子育て方法がありますが、まずは普段の生活の中で、視線を合わせる事から気にかけて行ってみてはどうかな?と思います。