31週で895グラムの超低出生体重児の出産でした
30週0日目に大学病院に管理入院することになりました。管理入院中は母体をなるべく安静にし、充分な栄養を胎児にまわし成長を促すというものでした。入院が決まった日まで仕事をしていたのですが、急遽入院が決まったので、翌週から有給を使い3週間早く産前休暇に入りました。
入院初日よりお腹にモニターをつけ、赤ちゃんの状態をチェックしていきました。モニターからは、赤ちゃんの心拍がわかるのですが、自分が咳をしたり、病室の外で大きな音がして、自分がビクッとなると赤ちゃんの心拍も上がったり下がったりするのを見ていて、自分の身体の状態がこんなにも直接的に赤ちゃんに影響があるのだと実感しました。そしてお腹の張りなども少しあったので、やはりとにかく安静にするようにと言われました。その時の目安は、2週間ほどの入院で、お腹の中で赤ちゃんをしっかり育てていくというものでした。
その後、毎日3回ほどモニターをつけ母体と胎児の様子をチェックしていきました。入院から6日経った日まで大きな問題もなかったのですが、7日目の早朝、血圧測定・検温が終わった後、用を足しに行ったところ、ショーツに違和感を感じました。尿でもなく、便でもなく、出血でもない、おりもののような液体で濡れていました。特に下腹部の痛みなど何もなかったので、一旦そのまま病室へ帰り、ベットに横になり様子を見ていました。しばらく経ってから、やはりこのままでは心配になり、ナースコールで看護師さんに来ていただき事情を説明したところ、すぐにエコー検査と内診検査をしていただきました。すると、破水の状態の一歩手前でこのままでは赤ちゃんに危険が及ぶ可能性があるとのことで、急遽その日に帝王切開にて出産する流れとなりました。31週0日目の朝でした。
すぐに主人とも連絡を取り、出勤前だったのでそのまま休みを取って病院に駆けつけてくれました。オペ室へ入る前に到着してくれたので、主人が手術の同意書にサインをし、そのまま即オペ室へ。その後、腰椎麻酔をかけて赤ちゃんを取り上げてもらいました。生まれた赤ちゃんは895グラム。とてもとても小さな赤ちゃんでしたが、しっかりとした産声を聞かせてくれました。
妊娠発覚から28週に入るまで、生活を大きく変えるでもなくいつも通りに過ごして来ました。今思えば、ハードな仕事をしていたので無理が祟ってしまい、早産になってしまったのかもしれないと後悔が残っています。
妊娠出産はいつでもすべて順調に進むケースばかりではありません。何がどのような原因となって、どのような症状が起こるかはわからないこともあります。なので、妊娠したらとにかく無理はせず、母体と胎児を大切にしてほしいと思います。