妊娠のため自分の身体と向き合った2年間。
結婚してすぐ子どもがほしいと思っていましたが、結局妊娠できたのは2年が過ぎてからでした。それまでの間、毎日基礎体温を測り、グラフに記録するも、どこが高温期なのかわからないほどガタガタで、高温期が来たと思っても3~4日で下がる、といった具合でした。生理も20日で来たり遅くて40日だったりとバラバラ。排卵がされていないのかもしれないと不安でした。しかし、仕事が忙しく、特に何もしないまま、月日ばかりが過ぎていき、生理不順を自覚しながら基礎体温を付け続けるのは精神的にもストレスがたまり、焦りも出始めていました。その頃、職場の先輩に相談したところ、「自分も基礎体温がガタガタだったけれど、不妊治療を始めて、やっと妊娠できた月は、グラフが理想的なほど綺麗な形だった」というお話を聞きました。その先輩は今でもその時のグラフを大切に保管していると言っていて、素敵だな、と、いつか自分にもその時が来るのかと思ったことを覚えています。やはり妊娠するには生理不順を治すことが先決なのだと思いました。私にとって契機となったのは、結婚して1年半後に転職して少しゆっくりペースで働き始めたこと。疲れがたまることもなく、3食手作りのご飯を食べ、新しい仕事に向き合って自分でも変わったと思うくらいイキイキとしていました。妊活は少し休んでもいいかと思うようになり、基礎体温は測っていましたが、グラフにする作業が面倒だったので記録するのを一旦やめました。それから半年くらいで、生理が毎月同じ時期に来るようになり、高温期の時には朝体温を測る前に、身体でもはっきり感じられることが多くなりました。そして、結婚して2年が過ぎた翌月、一定だった生理が遅れていたので、もしや、と思い、妊娠検査薬を試したところ、くっきり陽性反応が出ていました。結局、グラフに残さなかったのではっきりとはわかりませんが、恐らく私もあの先輩が言っていたような綺麗なグラフになっていたのかなと思います。今では自分の身体と初めて真剣に向き合った日々であったような気がして、自分にとって必要な2年間だったと思っています。
基礎体温を付けることは妊娠への初めの一歩だと思います。でも焦らずに、重荷になりすぎずに、少し肩の力を抜いて続けるくらいが私はちょうど良かったです。今の時間が、後に自分にとって必要な時間だったと思えるように、楽しんで妊活してほしいと思います。