完母で育てたい!!
妊娠中から「完母で育てたい!」と思っていました。ミルクを与えることに偏見があった訳ではないのですが、出来る限りは母乳で育てたかったからです。妊娠を機に仕事も辞めていましたし、夫が転勤族のため産後もしばらくは働く予定がありませんでした。なのでミルクを飲ませる理由がない、と思っていました。
しかし、後から知ったのですが私が出産した病院は完全母乳育児に特に力を入れておらず、「産後は母体の回復が最優先のため授乳後にミルクを足す」という方針だったのです。そのため分娩の際に出血が多かった私は母子同室になるまで時間がかかり、母乳量を増やすためにかかせない「産後なるべく早くおっぱいを吸わせること」や「頻回授乳」をすることが出来ませんでした。
また授乳指導でも「おっぱいを飲ませたあとに〇〇mlミルクを飲ませてね」と助産師さんに教えられ、なんの疑問も持たずにミルクを飲ませていました。
しかし完母で育てたいことは伝えていたので、退院間際に飲んでいる母乳の量を計ってもらったところ、ミルクは足さなくて大丈夫!とお墨付きをもらうことが出来ました。なので退院後もミルクは足さずにいたのですが…
なかなか寝ない赤ちゃん。授乳後も泣き止まないことが多く「母乳が足りていないのでは…?」と思うようになりました。
一ヶ月検診前に新生児訪問があり体重を測ってもらったところ、なんと300g程しか体重が増えていなかったのです。その日からおっぱいを飲ませたあとにミルクを足す混合栄養に切り替えました。
しかし、どうしても完母になることを捨てきれなかった私はとにかく泣いたらおっぱいを吸わせる頻回授乳を頑張りました。ミルク飲ませすぎると授乳回数が減ってしまうのでギリギリのラインで飲ませるようにしたり、母乳量が増えるというお茶を飲んだりマッサージに通ったり…よいと言われることはやり尽くしたと思います。だけど一番大切なのは赤ちゃんが満腹になることなんじゃないか…と悩んだこともあります。家族の「ミルク足りてないんじゃない?」という言葉がストレスになったり、母乳が出すぎて困る!と言っている友達を羨り…。おっぱいが出ていないことに赤ちゃんが怒って乳首に吸い付いてくれないときもありました。今振り返ると、この時は本当に辛かったです。
ですが生後3ヶ月に入ったあたりにはだんだんとミルクを足す回数も減り、寝入りの1回のみとなっていました。ですが突然赤ちゃんがミルクを飲まなくなり、完母になったのです。
それからミルクを拒否するようになったので、人に預けるときに大変だなと思うこともありましたがそんな期間もすぐに終わりました。離乳食が進み、ある程度はおっぱいがなくても大丈夫になったからです。
今では9ヶ月に入りましたが娘はおっぱいが大好き。多い日は未だに夜中2~3回起きて、おっぱいを吸わないと寝ないので、大変だなと思うときもあります。ですがこれから続く長い子育ての中で、こんな時間は本当に一瞬なんだろうなと思うと夜中の授乳も頑張れます。
おっぱいをあげる時間って、本当に幸せだなあと日々感じています。今から断乳のことを考えると涙が出そうになります(笑)残り少ないこの時間を大切にしたいです。
どうしてこんなに完母に拘っていたんだろう、と思うこともありますが、結果的には頑張ってよかったと思っています。母乳は吸わせれば必ず出るようになります!!
ですが、一番大切なのは赤ちゃんが健やかに成長することとママと赤ちゃんが笑顔でいることです。
あんまり思い詰めず、ストレスを溜めず赤ちゃんとの時間を大切にしてください。