多胎妊娠で経験した胎児発育不全
私は多胎妊娠であったため、単胎妊娠に比べてリスクのある出産でしたので、NICUを備えている大学病院へ通院しました。
産休に入るまで会社員として忙しい毎日を送っておりました。産休に入ってから赤ちゃんを迎え入れる準備や保育園に関する情報収集、母親学級に参加していましたので、産休入ってからも毎日出歩く生活でした。
妊娠がわかってからしばらくは、私とお腹の赤ちゃんに特段問題なく、多胎ということもありお腹が大きくなる時期も早かったので元気に育っているのだろうと思っていましたし、順調に赤ちゃんも大きく育っていました。
しかし、妊娠34週あたりの検診で、担当医より赤ちゃんの成長が頭打ちになってきていると言われました。数日後にまた来院するよう言われ、再度検診に行ったところ、「明日より管理入院しましょう。」と言われました。
私の体重は増えていましたが、エコー検査で赤ちゃんの体重が増えていないことがわかりました。
多胎妊娠では、管理入院することは往々にしてあります。管理入院する目的は複数ありますが、今回私が経験した管理入院は、「身体を安静にし、赤ちゃんの体重を大きくする」というもので、「胎児発育不全」と診断されました。
帝王切開での出産を予定しており、手術日も決まっていましたので、手術日まで管理入院ということになりました。場合によっては、発育の見込みがたたないと、正産期を待たず出産をすることもあるとも説明されました。
この管理入院では、毎日エコーで推定体重を見たり、心音をはかっていただき、それ以外の時間は食事して横になって過ごすというものでした。おかげで赤ちゃんも少しずつ大きくなりまして、予定通り出産をすることができました。
胎児発育不全と言われたときは、とても心配しました。産休に入ってから、普段できなかった家事や用事をこなしていたことが、原因ではないかと思いました。私は、正産期まで管理入院し予定通り38週で出産できましたが、多胎妊娠においては特に、母体を休めて穏やかに過ごすことが何より大事であることを感じました。
産休入るまでお仕事をされている方は、思っている以上に身体に負担をかけていることが多いです。長時間のデスクワークや通勤ラッシュなどで妊娠前より大変なことがあると思います。重ねて、赤ちゃんを迎え入れる準備も産休入ってからという方もいるかもしれません。
今回私が経験した胎児発育不全なども、急に入院することになりましたので、不測の事態に備えて、ご自身の入院の準備を行うことをおすすめすると同時に、不測の事態にならないよう身体を休める時は休んで穏やかな生活を送ってください。