顕微授精の体験談

今1番自分が大切にしたいこと。自分に素直に。

私が顕微授精に踏み切ったのは、タイミング法・人工授精と進み結果が出なかったことと、年齢がありました。チャレンジするなら少しでも早いほうがと思いましたが、1番のネックは通院がほぼ毎日であることと金額でした。働きながら毎日通院するのは、自由の利かない私の職場では無理だと判断し退職しました。仕事も好きでしたが、それよりも今1番望んでいたことは子供を持つことだったからです。金額はそれまでの治療とはケタが変わるほど違います。一度体外受精に踏み込めば戻れないような気もしました。それでも私たち夫婦が重視したのは希望でした。これまでの治療では先が見えない、それならどんなに大変でもやってダメだったという結果を得たい。そうでなければ後々後悔すると思い、体外受精に進みました。
始めてみてわかった大変さは痛みでした。採卵はこれまでの治療で1番の痛みで、処置した時だけではなく尾を引くものでした。卵子を育てるものやホルモン補充の注射も、毎日となれば大変でした。特にホルモン補充はしっかりと注射後もまなければ、しこりになってしまったので左右のお尻交互に打ってもらっていました。
私の病院は採卵した卵子を半分は一般体外受精で、もう半分を顕微授精とする方針でした。しかし私は採取した卵子が23個あったことと、精子の数値が悪かったことから全ての卵子が顕微授精となりました。未成熟や形が壊れてしまった卵子を除いた18個のうち17個が受精、胚盤胞まで成長したのが14個でした。顕微授精は受精率が高いと聞いていましたが、その通りだと実感しました。私は採卵後に卵巣が腫れてしまった為、全ての受精卵は凍結することになりました。その為、通常であれば胚盤胞手前までの成長でも移植できますが、私の場合は胚盤胞まで成長したものしか残すことはできませんでした。
私は幸運なことに、採卵と胚移植1回ずつで妊娠・出産することができました。私が顕微授精を受けたのは29歳の時。体外受精を迷っている時、先生に20代と30代では成功率が格段に変わってくると言われました。結果につながった今は、躊躇せず踏み切ってよかったと心から思っています。

後輩ママへのアドバイス

顕微授精は最も医療の力を借りた治療法です。自然妊娠からは最も遠ざかっている方法です。その方法を選んでも子供が欲しいのか、金銭的な問題も避けては通れないので、納得がいくまで夫婦で話し合うことが大切だと思います。私は顕微授精の結果、男の子を出産することができました。きっとタイミング法や人工授精ではこれほど早く子供をこの手に抱くことはできなかったでしょう。だから私は医療の発展、顕微受精に感謝しています。もし人工授精からステップアップを悩んでいる方がいたら、一歩踏み出す勇気も大切だとお伝えしたいです。

参考になったらここをクリック(ログイン不要)
ありがとう!3 ありがとう
\ あなたも体験談を投稿しませんか? /
次の体験談へ
\ あなたも体験談を投稿しませんか? /