可愛いと辛いと愛おしい

生後一カ月、と言われればやっと赤ちゃんとの生活に慣れてくる頃。

病院では、沐浴ではなく親子での一番風呂を許可されたり予防接種について説明されたりする。

予防接種は2ヶ月からでしょ？まだ先なのに急かさないでよ！と思うぐらい病院には、今すぐ予約！！予約！と迫られネットで何を受けるかを検索し悩みながら予約。

お風呂だって結局は沐浴にしてる。

だって暴れちゃうからお風呂なんか入れたら落としちゃいそう。

それに長時間入れないし、上がったらすぐに服を着せなきゃいけない。

とてもじゃないが一緒には入れない。

足も手も、周りやネットが書くほど大人しくはしない。

おっぱいやミルクの間隔もまちまち。

1時間近く吸ってることもある。

そうしたら乳首が痛くて辛い。

家事が思ったより進まないし、時間が経つのが早い。

抱っこ紐が手放せなくなったぐらいだ。

寝かせるのも大変。一カ月からは朝は起きるもの！とリズムを作ってあげるようにしている。

朝が来たら顔を拭いて、なるだけ明るくしてなるだけ起こして

でもうまくはいかず、寝ちゃう。

なぜリズムをつけるのか、その答えは夜中にある。

我が子は深夜2時に授乳、1時間吸って寝たかと思いきやお目目ぱっちり。

お昼間は寝ているのに何故！？

そこからはもう地獄。どれだけあやしても寝ない。

でも抱っこしてゆらゆらしていないと泣いちゃう。

そうしている内にまた授乳。

そして寝ないで朝が来てしまう。

ミルクでも同じ。

しんどくて眠くてたまらない。

何とかしたくて周りに聞くとリズムをつけるのが大事だと。

聞いた次の日から実践。最初は上手くいかない。

でも根気よくやった。

少しずつ寝てくれるようになった。

4時間、溜まって寝れた時は感動した。

初めて心の底から可愛いと思えた。

いや、可愛いのはお腹の中から変わらないけどすこし靄があった。

それがパーっと晴れた感じがした。

だから、しゃっくりやご機嫌な時のあうー的な声はもうニヤニヤが止まらないくらい愛おしくなった。

目で少しならおもちゃに反応してくれた時も感動した。

育児ってこれからだ、と思えた。