「発達障害」それもまた「子の個性」
元々動きが大きく、棚に自分の力でよじ登ったり、ベビーベッドに乗ったり...運動神経がいいのかなと思っていました。
一人歩きが出来るようになった1歳ごろには「歩く」ことをすっ飛ばし、「ずっと走っている」息子でした。
1歳半ごろに私が仕事をし始めたので、無認可の保育所へ預けましたが、やはり保育所内でもバタバタ動き回る・棚によじ登る・ベビーベッドに乗る・散歩時にパッと飛び出してしまうなどの行動が目立ちました。
預けてから3ヶ月ほど経った頃、発達障害をもっている身内の方がいる先生に「発達障害ではないか」とお話しされました。
確かに周りの同年齢の子達と比べても変わったところがあるなと思い当たる節が多々あり、まずは保健センターの発達相談に行きました。
やはり、落ち着きがない・動きが大きいとのご指摘がありましたが、その時まだ2歳だったので「3歳ごろにならないと確定診断できない」というお話で、ひとまず保健センターで1ヶ月に1度行われる発達グループで様子を見ることになりました。
その半年後、認可の保育園への申請が通ったので、保育園が変わり、発達障害の疑いについても詳しく伝え、保育士さんを専任で1人付けてもらい、フォローしていただきました。
それと同時期にはじめて病院での発達相談を受診し、発達検査を受け、3度目の受診で「自閉症スペクトラム障害」との診断がつきました。2歳10ヶ月ごろでした。
現在は1ヶ月に1度の病院受診・発達グループへの参加をしながら、保育園で子の様子を密に連絡し、過ごしています。
保育園のご協力・ご配慮があって、みんなと同じように教室で過ごさせてもらっています。
同じ教室の子達もまだ3歳だからかそのままの息子を受け入れてくれています。
本人も集団行動や園のリズムを通して、少し落ち着いてきたように見受けられますが、療育センターの方に空きが出来次第、そちらに通うことも視野に入れています。
私個人としては、最初の保育園の先生から早い段階でご指摘を受けられたことは非常に感謝しています。
人によっては「子を障害児扱いされた」と受け入れられない方もいらっしゃるかもしれません。
でも、親も先生も素人です。最終判断はお医者さんに任せればいいのではないでしょうか?
「健常児」であればそれはそれで良かった。「発達障害児」であれば早く気づけて良かった。
もちろん私も発達障害について調べ始め、「私のせいではないか」「健康に産んであげられなかった」という葛藤はありました。
ただ、「発達障害」は早い段階で療育を受ければ、症状が軽くなる可能性があります。
対処の仕方を学べば、親も子も生きやすくなります。
親はほとんどが子より先にこの世からいなくなります。
障害を持って産んでしまったことを嘆くより「親がいなくなった後も子が一人で生きやすいように術を教える」ことが子の為になるのではないかと私は思います。