前置胎盤からの出血、そして早産
息子は32週0日、1492グラムで産まれました。妊娠5ヵ月で通っていた近所の産婦人科で胎盤の位置がおかしいと言われましたが、この時期だとまだ動く可能性が高いとの事で病名はつかずに経過観察。しかしその後も胎盤は動く事なく、子宮口の真上にかぶさっている状態で、全前置胎盤との診断。妊娠6ヵ月でした。血液凝固の持病もあった為、車で片道1時間の総合病院へ転院。全前置胎盤と診断された時点で、出産方法も帝王切開と決定しました。28週で総合病院にて初診、3日後には入院となりました。前置胎盤は出血の可能性が高く、もし出血してしまうと胎盤が剥がれ、赤ちゃんに酸素が届かなくなり、出血多量で母子共に危険な状態になると説明を受けました。持病もとても珍しい病気で、今までに出産例が無いと言われていてとても不安でした。36週頃に帝王切開で出産をしようと主治医の先生と話をしていました。これまで入院経験が無い事や、初めての妊娠での様々なトラブルで常に気持ちが不安定だった為、入院したばかりの頃は毎日泣いていました。入院生活にも慣れてきた32週の朝、トイレに行くと下着に鮮血がついていました。どうしていいか分からず同居のママさんにその事を伝えると、ナースコールを押し、看護師さんを呼んできてくださいました。すぐに看護師さんが来て、ベッドに横になったままMFICUに移動。張り止めの点滴を刺し、モニターで赤ちゃんの様子を見ながら先生がくるのを待ちました。出血も極少量だったのでこのまま様子見だと思っていたら、緊急帝王切開をするとの事でした。すぐに仕事中の主人に来てもらい、手術の説明をうけました。危険な状態である事や様々なリスクを聞いて、主人は震えていて私も涙が出ました。やっとオペ室があいた夕方、全身麻酔での緊急帝王切開が開始されました。そして、息子が産まれました。赤ちゃんはすぐに病院内のNICUに連れて行かれたので、実際に顔を見れたのは3日後でした。1492グラム、想像してたより小さくて細くて、たくさんの機械に囲まれいくつもの点滴をしてる息子は痛々しかったです。幸いどこにも異常はなかったので、体重が3000グラムまで増えた2ヵ月半後に退院できました。徐々に成長も同じ月齢の子に追いついていき、少し小柄だけど今では毎日元気に走り回っています。退院した頃は同じ月齢の赤ちゃんと成長するペースを比べては落ち込んでいましたが、すくすくと育つ息子を見て、この子のペースをゆっくり見守ろうと思えました。
様々なトラブルで早産を経験するママさん、とても多いと思います。初めての妊娠なら計り知れない不安もあると思います。だけど妊娠を知った時、初めて胎動を感じた時、妊婦生活の間で感じたたくさんの感動を忘れずに、赤ちゃんや先生を信じてください(^^)