「初めて同士」の大事な時間
陣痛の痛みを乗り越え、やっと対面した我が子に、分娩台の上で初めて授乳したときの愛しい気持ちは、今でも鮮明に覚えています。
そんな心温まる授乳の時間ですが、大変なこともたくさんありました。赤ちゃんが産まれてから数日は、母乳があまり出ず、ミルクを足してあげていたのですが、助産師さんから「母乳をたくさん出すには、とにかく吸わせることだよ!」とアドバイスを受け、根気強く授乳をしました。しかし赤ちゃんはまだ体力がないので、授乳中に寝てしまい、ベッドに寝かせると起きる、という事もしばしばで、よく「3時間おきに起きる」と聞きますが、私の場合は30分おきくらいに起きていました。しかも乳首の咥え方が浅かったので、乳首が切れ、授乳時は激痛でした。
なかなか上手くいかず、めげそうになっていると、母に「お互い初めてだからね。少しずつ上手になるよ。」と言われ、それまでは何となく、赤ちゃんがおっぱいを飲む、という事が当たり前だと思っていたのが、「そうか、私たちは初めて同士だから、一緒に少しずつ慣れていけばいいんだな。」と思えるようになりました。
産まれて4日ほど経つと、おっぱいが張ってきて、母乳の量も増えてきました。赤ちゃんの体重も順調に増えたので、助産師さんからも、母乳だけで大丈夫だよ、と言われました。そして、無事に退院する事ができました。
退院後にも、乳腺炎になったり、なかなか赤ちゃんが寝てくれなかったりと、心が折れそうな時もありましたが、「かわいい我が子と一緒に、成長していこう。」という気持ちで、乗り切ることができました。
赤ちゃんはとってもかわいいですが、睡眠不足や慣れない育児で辛い時もあると思います。
そんな時はちょっと手抜きをして、「初めてだからしょうがない♪」と思ってみて下さい。私はこれで、気持ちがすごく楽になりました。
赤ちゃんがなかなか寝てくれない時は、「添い寝おっぱい」もおすすめです。