早産 34週での出産の体験談

トラブルだらけの妊娠生活

私の初めての出産は、妊娠生活34週1日、子の体重は2182gでした。

仕事をしながらの妊娠生活でした。ですが特に体を使う仕事ではなく、銀行の窓口で事務作業が主でした。


まず最初のトラブルは11週の悪阻のさなかでした。おりものに血が混じり、それが3日ほど続いたため検診を早めて行ったところ切迫早産と診断されました。

仕事は2週間お休みし、幸い近くにあった実家にお世話になりました。

その間主人は一人暮らししてもらいました。ちゃっかりピザの配達なんかして満喫していたようです。


2週間たち病院からも無理をしない範囲で仕事をしてもよいといわれたので、復帰しました。

職場の人にもそれからは気を使っていただき、それまで以上に体に気を付けながらのしごとになりました。


そのあとはそれなりに落ち着いた妊娠生活を送っていました。法事に東京へ飛行機で行ったりしてなかなかアグレッシブだったかもしれません。


ですが30週に差し掛かった頃、寝ていると急な腹痛で目を覚ましました。その痛みは規則的に続き、まともに眠れませんでした。

次の日も仕事でしたが、主人に車で送迎してもらい気になることだけチェックして産婦人科に向かいました。


飛び込みだったので待合で3時間ほど待ちました。そのころには痛みにも慣れていたので、ま、いっか、とのんびり待っていました。

ついによばれNST(ノンストレスチェック)をして、ぼーっと針を見ていましたがこれがどうもよく動く。。。観察してみると結構規則的に3分間隔で張っている・・・?

看護婦さんが「そろそろおわりますね〜」なんてのんびり来て記録を見ると顔色が変わって

「すぐに診察室に来てください・・」

いつもならここでも待つんですけど、ここで「あれ?」となりました。


先生はすぐに「この張りは陣痛につながります。薬でおさえます。点滴を20で」とかなんとかいいながら私を入院病棟へ連れていき、私の長〜い入院生活が始まりました。


そして、34週に入った日の早朝に、私が寝返りを打つと「パン」と風船がわれるような音がしました。破水です。

そこの病院ではこの週数の赤ちゃんは取り上げられないので、県内にある国立の医療センターへ救急搬送になりました。新しそうな救急車で、乗り心地はとてもよかったです・・・。


国立病院ではおなかの赤ちゃんが破水によって感染していないか、どの程度肺が出来上がっているかを調べるため、おなかに針を刺して羊水を取りました。

結果感染はしていない、ぎりぎり肺は出来上がっている。とのことで点滴を外し、陣痛を待ち自然分娩することとなりました。


幸いすぐに強い陣痛が来て5時間56分で分娩は終了しました。

生まれてすぐに赤ちゃんは泣いていて、安心しました。

ですがすぐに待機していた新生児科の先生によって点滴と口に管、呼吸器をつけられてNICUへと運ばれて行きました。


週数に対しては大きい子のようでしたが、やはり内臓は出来上がっていないので、2か月は入院することになるだろう、と説明を受けました。


母体入院の6日間は切迫さんの4人部屋で過ごしました。3時間ごとに助産師さんの指導を受けながら母乳を絞ってはNICUへ届け、のまいにちでした。

出産してから2日間は手絞り、3、4日目は手動搾乳機、それ以降はシンフォニーという電動搾乳機で搾乳しました。


母体が退院する際にはシンフォニーを月契約でレンタルしました。5000円くらいでした。

レンタルして本当によかったと思います。退院してからも昼夜問わず3時間ごとに搾乳し続けるのは結構厳しいです。電動だったことによって時間もあまりかからず、手も手動に比べてとても楽でした。


NICUに入ったわが子は、最初こそ呼吸が多い、黄疸等々早産児にありがちな症状を併発していましたが、すくすく成長し、二週間ほどでGCUへお引越しし、予定より1週間ほど早く退院することができました。


今ではもう一歳になりますが、体重は曲線上限で食欲旺盛、健康でかわいい女の子です。

後輩ママへのアドバイス

切迫早産の原因こそ正確には誰にもわかりませんが、まず体質、そして私の場合は仕事を通常時と同じようにし続けたことが大きいのではないかと思っています。

ゆっくり動く、無理をしない、重いものを持たない、張り切りすぎない・・当たり前のことができていなかったと感じます。

妊娠中の体はとても大変な状態です。私は、一人の体ではないということがよくわかっておらず、『動けるから』とそれまで通り働き続けました。

自分で「妊娠している」ということをよく理解して労ることが大事だと思います。

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