胎盤から栄養が届いていないと言われた日。
33週の検診の時、先生から「胎盤から栄養が送られていない、明日出しましょう」と言われました。
え?どういう事?というのが正直な感想でした。
32週の検診の時に「お母さん、タバコ吸ってない?」と聞かれ、人生で一度も吸った事がありません、と答えました。
その時は先生から、ちょっと赤ちゃんが小さめで前の検診の時からあまり大きくなってないみたい、タバコを吸っている人はたまにこうなる人がいる、という話をされました。
でも身に覚えがない事だったのであまり気にせず次の検診まで待ちました。
33週最後の日、検診に行った私に先生が言ったのは「明日出しましょう」の一言。
明日??予定日までまだまだあるのに?しかもまだ1,000グラムを超えたばかりなのに…?
不安でいっぱいでしたが、このままお腹に入れていても赤ちゃんは大きくならない。むしろいつ危険な状態になるかも分からないと言われ、34週に入ったその日、帝王切開で出産しました。
息子の体重は1323グラム。
片手の手のひらに乗ってしまいそうなほど小さい息子。
そこからは壮絶な息子の戦いが始まりました。
たくさんの管をつけられて保育器の中で声なもならないような声で泣く息子。
時間さえあればNICUの窓の外から息子を見続ける日々でした。
結局そのまま息子は2ヶ月入院。2ヶ月も入院したのに、退院時は普通の赤ちゃんと同じ…もしくは少し小さめ。でも息子と一緒に家に帰れた日の事はわすれられません。
1,323グラムで産まれても、息子はぐんぐん成長しています。今のところ小さめなだけで他に問題はないと言われているので、早産だから、小さいからといって何か障害が残るとは限りません。
お姉ちゃんもいますが、小さい息子をとても可愛がってくれています。
他の子と比べる事はしないことにしました。比べても何の役にも立ちません。
比べる時間があるならば、その分息子に微笑んであげようと思っています。