療育の体験談

言葉と運動がグレーゾーンな子の療育

長男が1歳10ヶ月のとき、保健センターで言葉が出ないことを指摘され、その後数回の面談を経て区の療育施設で個別療育を受けることになりました。
療育施設での初回の面談で、理解はできているが言葉が出ないこと、運動も遅れが見られること、家族以外の他人と関わりを持つのが苦手だということがわかり、でも「発達障害」という名前をつけるほどでもない、いわゆる「グレーな子」ということで、月1回の個別療育で様子を見ようということになりました。

保育所のような形で、半日~1日を通して集団で活動をする集団療育に対し、私たちが受けた個別療育は1回1時間と短いものでした。
おもちゃや机・テーブル、トランポリンやボール等が置いてある部屋へ親子で入室し鍵をかけます(集中できずに脱走してしまうのを防ぐため)。
初めの2回ほどは療育をしてくださる先生(このとき含め初めの半年ほどは心理士が主で、半年後から理学療法士にお世話になりました)との仲を深めるため、おもちゃで遊ぶのみ。
遊びながら先生は息子の発達具合を見たり私との話から家庭での様子と比べたりされていました。
2回目の終盤で発達検査(新版K式発達検査)を行い、その結果と私たち両親が子どもにどう成長してほしいかということを踏まえて詳細なカルテのようなものが作られます。現状、目標、そのためにどんな種類の療育をいつ何分行ったか、その結果どう変化が見られたか等、非常に細かなものでした。

このカルテに沿って毎月療育が進められていったのですが、息子にとっては「おもちゃがたくさんある楽しい遊び場」という意識だったようで、毎回楽しく通っていました。
その後半年ほど経つと突然言葉が出るようになり、同時期から保育園に通い出したこともあってか周囲とも問題なく関わり合うことができるようになっていたため、徐々に療育内容な心理・言語から運動にシフトしていきました。
理学療法士に見ていただいたところ、足の筋肉が弱いため転びやすい、ジャンプやスキップができないのではないかということで、トランポリンやバランスボール、柔らかい素材でできたアスレチックを使って身体を動かして遊びながら筋力アップを図りました。
半年後、即ち療育開始後1年で療育を卒業しました。
運動に関しては、まだちょっと「どんくさい」ところがあったので、運動だけでももう少し療育を続けた方が良いのでは?と理学療法士さんには言われたのですが、日常生活に影響のあるものではなかったのでお断りしました。息子はもっと遊びに行きたい!と言っていましたが。

現在6歳になる息子はおっとり・うっかりさんではありますが、うるさいくらいのおしゃべりで、自転車も乗り回します。
療育に通った1年間のお陰だったのかな、と感謝しています。

後輩ママへのアドバイス

ある程度長い期間通うことになりますし、子どもの成長に大きく関わってくる場所なので、まずはママも先生方を信頼してお任せする気持ちになることが大切だと思います。
それは何でも言い合える仲になることだと私は思っていて、ときには先生の見立て(子どものこういうところが弱い、こういうところを伸ばすためにはこうしたら良いのでは?)と意見が食い違うこともあると思うのですが、きちんとそれを指摘できることも子どもが正しく成長するためには必要だと思うのです。
療育を上手に利用して、お子さんもママも笑顔で生活できますように。

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