母子ともに成長した療育生活
3歳3ヶ月から地域の療育センターに週に1回親子で通園することになりました。幼稚園のプレと平行して通いました。手遊び、歌など内容はほとんど変わりませんが、集団生活に慣れるよう、指示絵や写真を使って一人一人に次に何をするか、先生方は伝えてくれました。そうすることで言葉の発達が遅い子でも分かりやすいのだと知りました。まず療育センターの教室に入ると着替えをし、タオル、コップを自分で所定の位置に持っていく、先生にノートを渡すことからスタートします。気持ちの切り替えが苦手な息子は最初はそれを嫌がったり泣いたりしていましたが、通っているうちにだんだんと仕組みを理解したようです。着替えが終われば好きなオモチャで遊べるよ!とお楽しみなことを伝えて一つずつ地道に克服していきました。療育では一日の流れもすべて絵が描いてあり、先生が一度言った言葉を復唱させたり「あと〇秒で~の時間だよ!」とカウントダウンして切り替えさせたりしていました。これは家庭内でも応用できてとてもよかったです!給食の時間になると手洗い、うがいからの椅子を自分で持って席に着きます。給食が前に並ぶと待てずに食べだす子もいましたが、それも回を重ねるごとに全員分揃うまで待つということを理解していったようです。とにかく衝動性のあるタイプだと指示云々の前に自分の欲求を満たすような行動に出るのでそこを、機嫌を損ねず、スムーズに促せるようになることは母親自身も気分的に楽になります。先生の行動がとても勉強になりました。今まで怒っていたシチュエーションも言い方や促し方を変えることですんなり動いてくれるんだなと実感しました。工作やみんなで運動したりと手先を動かしたり身体を動かしたりと、様々な訓練を楽しみながらやることで親子ともどもその時間は有意義なものとなりました。とにかく毎回勉強になることばかりでありがたかったです。逆に通ってなかったらい今頃どうなっていたのやら…想像するだけでゾッとします。自閉症児や発達障害児は程度にもより、個人個人でパターンが違います。共通する点はみんな、黙っていれば健常児と何ら違いが分からないということです。だから周りに理解を得るのも難しいのです。一言診断名を聞いても個人の性格も混じるとこんなに違うものなのだなと、そこでも沢山知ることが出来て良かったです。悩んでいらっしゃる方には是非一度相談だけでも足を踏み入れてもらいたいです。きっと希望の光が見えてくるはずです!
療育センターは親子通園だと母親同士の交流もあるので同じ悩みを分かち合えたり励まし合えて気が楽になりますよ。