終わりが見えない戦い
初めてアレルギー症状が出たのは離乳食を始めた生後六か月頃、初めて卵を与えてみた時の事です。離乳食の本の通りに進めていたので、かきたまスープのようなものをスプーンに一口食べさせました。食事を終え、しばらくすると息子が大泣きして、何をしても泣き止みませんでした。すると首から顎の辺りにかけて見たこともないような範囲でじんましんが出てきました。その後食べたものを吐きだし、じんましんも収まってしまったので病院で受診しました。血液検査をしたところ数値が高く、他の項目でもいくつかアレルギーの疑いがありました。それからは完全除去で、二歳までは数値が下がりやすいので年に二回ずつ血液検査をし、二歳を過ぎてからは年一回の血液検査と経口負荷試験を行っています。数値はなかなか下がらず、負荷試験の結果も良くならないので、保育園に通っている今でも除去は続けています。恐らく小学生になっても食べられることはないだろうと医者には言われています。病気ではないので治療法もありませんし、病院や医者によって指示は異なりますが、とにかく症状を出さない事が大切だと言われています。現在通っている病院はとても良いところなので、これからも長い付き合いになりそうです。
最近はほとんどの赤ちゃんに何かアレルギーがある時代です。しかしほとんどが軽度のもので2,3歳までの間に良くなります。症状に気付かない軽度の子供もたくさんいます。小さな子供は体の異変を伝える事ができないので、親が良く観察してあげてください。初めて食べた物、行った場所、日常の変化に気付くことが大切です。何度も食べた事がある食べ物でも、その日の体調によって症状が出てしまうこともあります。気になる事がある時は食べた物やその日の様子を日記のようにノートにまとめると原因がわかりやすくなります。それを持って信頼できる病院でお医者さんと一緒に相談してください。親子共々ストレスを溜めてしまわないように、心に余裕を持つようにしましょう。