会陰部裂傷と切開による大量出血
私は出産時、自然に起こる会陰裂傷と医師による会陰切開の両方を経験したため、相当な出血量となりました。その量なんと700ミリとのことで、後から聞いてほんとに驚きました。
出産の際まず会陰部の内側が自然に裂け、更に私の会陰部が硬かったために切開も行うこととなりました。医師に後から聞いた話によると、外陰部から肛門にかけて結構切開したようです。
分娩時には裂傷も切開も全く痛みを感じなく、更に分娩後その縫合を約30分ほどかけて行ったのですが、麻酔をしていたためか多少の違和感があっただけで痛みは感じませんでした。
しかし、出血が多量だったため、もともと貧血の気があった私ですが、分娩後はフラフラして2時間ほど分娩台から動くことが出来ませんでした。
麻酔が切れてからのほうが大変で、縫合した部分が痛くて仕方ありませんでした。分娩翌日は排尿・排便を自力で行うために立ち上がることさえ出来なかったため、尿管に管を通し寝たきりの状態となり、1日目は満足に子どもにおっぱいをあげることすら出来なかったことが辛かったです。
2日目からようやく立ち上がることが出来たのですが、まだまだ痛みはひどかったので、何よりもトイレがものすごく苦痛でした。更に、おしりをついて座ることが出来なかったので円座は必需品でした。また、貧血により入院は当初予定の5日から1週間に長引き、毎日鉄剤を注射したり服用していました。入院中は赤ちゃんのお世話もさることながら、貧血の処置と会陰部の痛みにも悩まされていたことを今でも鮮明に覚えています。
出産時に出血が多量だと分娩後体調不良を感じたり、なんらかの処置が施されたりととても辛い入院生活になるかと思います。しかし私はそんな辛さを、可愛いわが子の顔を見て癒されながら乗り越えました。そして医師やたくさんの助産師さんに助けてもらいました。産後は赤ちゃんもさることながら、お母さんの体調も第一です。決して無理はせず、病院のスタッフさんや家族などに頼るようにしてくださいね。