出産後が大変でした
私は出産前から、健康診断を受けると必ずと言っていいほど貧血でひっかかっていました。
もちろん妊娠後初めての血液検査の結果も貧血、すぐに増血剤を飲む生活となりました。処方後1ヶ月半ほど飲み続けた頃、お医者さんからそろそろ飲まなくてもいいでしょうとお話しいただきました。
その後食生活にも気をつけていたつもりだったのですが、臨月に入りもう一度血液検査をしたところ、また貧血状態になってしまっていました。しかしその他はいたって良好でしたので、お医者さんからはもう治療はせず、このまま出産を迎えましょうとお話しいただきました。
出産当日、分娩自体は安産で、初産にもかかわらず短時間で終わりました。
その後胎盤がでてきたのですが、どうやらお腹の中にまだまだ残ってしまっているとのことで、お医者さんが器具や手を使って掻き出すことになりました。これが出産より痛み、時間にして30分くらいでしょうか、叫び続けました。足を開いてと言われても痛くて自然と閉じてしまい、なおさら時間がかかってしまったようです。何とか終わり、傷口を縫合してもらいました。
その後分娩台の上でカンガルーケアや記念撮影をして過ごしていると、股にズキズキした痛みと違和感を感じ始めました。
出産後だし、このくらい痛むのは普通なのかな?と思いましたが、不安だったので助産師さんに確認してもらうことに。すると、縫合したところに3センチくらいの血腫ができているとのことでした。すぐにお医者さんが来てくださり、縫合した部分を抜糸し、血腫を取り除き、再び縫合してもらうという手術になりました。お医者さんによると、このような血腫ができるのは年に数件とのことで、珍しいようでした。胎盤を掻き出してもらう時に私が暴れて処理に時間がかかったのが要因かもしれないとのお話しで、とっても後悔しました。
全て終わった頃には一連の行為によってかなり出血し、顔は土気色に。重度貧血状態となり、歩くことは出来ず、病室へは車椅子での移動でした。そのままベッドで横になり、じきに食事の用意をされましたが、起き上がって座っているだけで全速力で走った後のような呼吸状態でしたので、ご飯を食べている間もぜーはー言いながらでした。もちろん完食できるはずもなく、できるだけ血になりそうなものを選んで食べました。
初めてのトイレは看護師さんがついてきてくれましたが、少し歩いては立ち止まって呼吸を整え、また歩いての繰り返しでした。病院で行われる産後のレクチャーも長い時間座っていると冷や汗が止まらなくなり、倒れそうになるため、途中で退席させてもらったりと色々なところで影響がでました。
産後2日目くらいだったと思いますが増血剤を処方され、退院してからも2週間くらいは飲み続けていました。
おかげで増血剤の処方が終わった頃にはすっかり体調も回復し、子育てに専念できるようになりました。
出産後に貧血状態になると、赤ちゃんのお世話をするにも自分の身体がついていかず大変でした。しかし私のように出産時に大量出血する方も少なくないようですので、身体に異変を感じたり辛いなと感じた時は、遠慮せずに周りの人たちに頼ってみてください。