話さないのは話せないんじゃない

うちの息子は日本人とイタリア人のハーフです。なので、言葉も両方できるようにと、私は日本語で話しかけ、主人はイタリア語で話しかけています。
出産する病院で、そうすることがバイリンガルへの早道だと、ただし、言葉がでてくるのは遅いよと、
先生に言われました。
２歳になって、幼稚園に入れる前に託児所へ連れて行ったときのことです。
子どもたちはすぐに慣れて、皆仲良く遊んでいました。
迎えに行くと、息子は「マンマ！」と駆け寄ってきます。
後ろからお友達が「バイバイ、また明日ね」とか色々話しかけてきます。
息子にあの子のお名前何て言うの？と聞いても、いつも同じ名前ばかり言います。
何して遊んだの？と聞いても、決まった単語がぽつりぽつりと出るだけでした。
ある日、公園で同じ託児所のお友達がいたので一緒に遊ばせると、そのお友達は
「〇〇くん、こっち来て！これ見て！すごいでしょ、私が作ったのよ。」
同い年ですが、ペラペラと文章をいっぱい作って喋っていました。
「あ、これは触っちゃだめって言ったでしょ、〇〇くんは自分の作ればいいんだから。」
思いがけず圧倒されました。
同い年の子でこんなに話せるなんて。。
兄弟がいたり、女の子だったりすると多少言葉が早く出て来るとは聞きますが、うちの息子は
受け答えはするものの、文章のブの字も作れないほどでしたのでかなりの差です。
私はいつか２カ国語を話すための脳の準備期間、と思い、息子をそして自分を励ましていましたが、
その頃は他の子供達が羨ましくて仕方ありませんでした。
３歳になってからでしょうか。幼稚園へ行くようになりいつの間にか語彙が増え、遅れはしたものの今ではおしゃべりで一人でもペラペラしゃべっています。