緊急帝王切開の体験談

緊急帝王切開後の経過不良

私は児頭骨盤不均衡による分娩停止のため緊急帝王切開となりました。

出産予定日の約2週間前、お腹が急激に張った状態が1時間以上続いたため、夜間に病院を受診し、念のために入院することとなりました。そのときは、前駆陣痛であるとの診断でしたが、私は身長が152cmで比較的小さく、健診時に骨盤の形が悪いと指摘されていたため、予定日よりも早めに出産するため入院を継続し、促進剤の使用をすることになりました。

促進剤を使い、微弱な陣痛はあるものの本陣痛に繋がらず、1日目は終了。

2日目は、陣痛の痛みが本格的になりましたが、赤ちゃんが下りてきていなく、ただ陣痛の痛みに一日中耐えるだけという状態でした。一時は、2分に1回の間隔で陣痛が来ており、とても辛かったです。この日バルーンを入れましたが、子宮口は0cmでした。

3日目も促進剤を使って痛みに耐えていましたが、午後に陣痛がなくなり、分娩停止の診断を受けました。

帝王切開の可能性については健診時に先生から話がありましたが、まさか本当にそうなるとは思っていなく、軽くパニックになりました。しかし、「赤ちゃんが元気に生まれてきてくれることが先決だ」と思い、落ち着くよう自分に言い聞かせていました。そこからはすぐに準備がされ、落ち着く暇もなく、手術台に上がりました。

手術は初め半身麻酔で始まり、赤ちゃんの元気な産声も聞くことができました。抱くことはできませんでしたが、顔を見て、頭を撫でることができ、それまで大変だったことも吹っ飛び、とても感動して涙が溢れました。その後は全身麻酔になり、最後の処置をしました。

私が一番大変だったのは産後です。

術後初めは歩くのもやっとというくらい痛みますが、通常1週間ほどで退院できます。しかし私の場合、子宮の手術跡に膿ができ、炎症の数値が下がらず、入院延長となりました。

一日中抗生剤の点滴を打ち、そのおかげで熱が出たり、自覚症状はありませんでした。

しかし慣れない育児の中、いつ退院できるかわからない不安と、自分の体がどうなっているのか、次回の妊娠はできるのかなどの不安がのしかかり、精神的にとても辛く、何度も泣きました。

生まれてきた娘には何も異常はなく、毎日元気でよく反応もしてくれたので、それだけが救いとなりました。

結局、3週間入院延長し、その後数回通院することになりました。退院後は特に問題はないのですが、次回の妊娠はさらにリスクが高くなると言われました。

緊急帝王切開を経験して、赤ちゃんを産むことは、本当に大変なことなんだなと痛感しました。

様々なリスクがあるのはわかっていましたが、実際直面すると何も考えられなくなります。また、術後のことについては、ほとんど考えていなく、普通に退院できるものだと考えてしまっていました。

様々な困難がありましたが、娘の笑顔を見て心の底から「元気に生まれてきてくれてありがとう」と思いました。このことがあって、母親として強くなれたかなと思います。

後輩ママへのアドバイス

出産は少なからずリスクがあります。全てを予測するのは不可能ですが、子どもが生まれた瞬間は理屈なしに感動します。何にも代えられない大切な宝物になります。元気でかわいいお子さんが生まれてきてくれることを祈っています。

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