祖母も母も安産でしたが。。
在住のイタリアで初めての妊娠・出産を経験しました。行われる検査や検査数値が日本のものと異なることをご了承ください。私の妊婦生活は軽度の妊娠糖尿病診断による若干の食事指導と、適度に体を動かすこと、妊婦期間中胎児は小さいが緩やかに成長は続けているというものでした。33週目までレストランのキッチンで仕事も続けていましたし、出産前日まで買い物も一人でバスや徒歩で行けるほど体調は良かったのです。ところが36週目6日目の夜、急にみぞおちの辺りが痛くなりました。同じ内容の夕飯を食べた旦那も胃が痛いと言うので、ただの消化不良だろうと軽く考えていました。その夜は浅い眠りではありましたが、眠れました。翌日早朝再度胃痛で目が覚めました。生理痛をお持ちの方はわかるかもしれませんが、痛みに波のない慢性的な痛みです。その日はタイミングよく朝早くに検診の予約があったので、車で病院に向かいました。車内でも痛みが続いて、助手席でどの体勢でいたらいいのかわからなかったのを記憶しています。その日の検診はお腹に機械をあて、胎児の心拍を確認し、胎児の健康状態を見るという検診だったのですが、胃痛は悪化するばかりで、座っても立ってもいられずでした。胃痛のことしか頭にない中唯一理解できたことは胎児は健康であったということです。あまりにも私の胃痛がひどそうなので、念のため血液と尿検査をすることになりました。1~2時間後の結果では、通常0,5程度の尿たんぱくが14という数値であり、産科長の判断で緊急帝王切開というはこびになりました。そのまま帝王切開手術の同意書にサインをして、手術着に着替え、手術室に運ばれるまで、30分程度だったかと思います。下半身のみの麻酔でしたから、子供の泣き声が聞けてほっとしたことを覚えています。結局私は妊娠高血圧症候群で、術後は一日集中治療室に入り、両腕にいくつも点滴がなされていましたが、翌日には子供と対面できました。母乳育児を希望したところ、母乳が出ても出なくても吸わせるようにとのことでした。その翌日か二日後にはきちんと母乳が出て、自然分娩でなくても母乳育児をすることができました。
妊娠後期になったら、入院用のバックを作っておくこと。それと入院期間が延びた場合にも誰かがきちんと補充してくれるように、必要なものをまとめておくといいと思います。イタリアは基本的に出産が無料ですが、日本だとかかるであろう帝王切開の場合にかかる費用や保険の払い戻しも調べておいた方がいいと思いました。