痛みを耐え抜いた夜

こんなにも痛いのか？！
6時間の陣痛促進剤が効かず、急遽、破水させて出産に臨み、30分という短さで男の子を出産しました。

出産が午後4時までかかり、夕方に病室に戻りました。
その日の夜、ここの病院は、赤ちゃんは出産当日だけ新生児室で見る事になっているので、赤ちゃんもいないし、ゆっくり寝ようと思っていました。
しかし、そんな事は全く出来なくなってしまいました。
お腹と腰付近がとっても痛くなってきたのです。
なんだろうこの尋常じゃない痛みは。
痛みの波が来るたびに、ベッドカードにしがみつき、冷や汗をかきながら痛みが治まるのを待っていました。
呼吸が止まるくらいの痛みでした。
痛み止めをもらって飲んで、少し収まり、また痛み出し、エンドレスでした。
夜中12時ごろ、この痛みはどうすれば軽減されるのかと考え、お腹を温めれば良いのかもしれない。と思ったので、看護師さんに湯たんぽをもらい、お腹の上に置き、痛みを逸らそうとしましたが、やっぱり痛みは変わりませんでした。
痛みで寝られないとはこの事なのかな？
陣痛がくるかのような痛みは、私を寝かしてはくれませんでした。
少し寝て、痛みで起こされ、とうとう朝がやってきました。
もう朝になってしまった。
ね、眠い。
痛みは少しありましたが、朝日が昇り、朝ごはんの頃には、だんだん痛みは引いてきました。
夜中の痛みが嘘のように、痛みは軽くなっていきました。

あの強烈な痛みはもう経験したくないと心から思いました。
後陣痛が陣痛に匹敵するくらいキツイとは思わなかった、そんな夜でした。