考えてもいなかった早期の自然流産
約5年前、欲しくて欲しくて授かった第一子。少し早めに反応の出る妊娠検査薬で毎月確かめていた日々。なかなか授からず、その都度落胆を繰り返していました。そんな中やっと陽性反応が出て泣いて喜んだのを覚えています。
妊娠週数を計算し、下調べをして5週で産婦人科の受診予約を取りました。浮かれ気分で検査を受け、ソワソワわくわく…なのに先生から出た一言は「胎嚢が見えませんね。」
始めは何を言っているのかよくわからず、状況が把握できませんでした。
「次週再度いらしてください。6週に入れば見えるかもしれない。」と言われ、そんなものなのかもしれないと、その時点では深く考えていませんでした。
そして翌週に再度受診。やはり先生から「胎嚢が見えません。」と言われました。そして「流産です。」と。
今思えばこの時にようやく状況を理解できたように思います。まさか流産するなんて…妊娠することだけを考えていた私には想像だにできないことでした。
その後、まだ週数が浅いため薬の服用や手術は必要ない旨の説明を受けました。流産と聞き頭が真っ白でしたが、皮肉にも手術の必要がないと聞き、ホッとしたことは覚えています。
ただその後、トイレで経血と一緒に出てくると聞き、それにはショックを受けました。
帰宅後、インターネットで自然流産について調べました。どのサイトにも早期流産にはこれといった原因はないと書いてありましたが、やはり私に何らかの非があったのではないかと自身を責めました。
ようやく授かった命がこんなにあっさりなくなってしまうということを受け入れることができませんでした。
でも二日程すると生理のような出血がありました。トイレでも血がたくさん出て、もしかしたらこの中に赤ちゃんがいるのかもしれないと思い、おいおい泣きながらいつまでも流せずにいました。
自然流産は約15%の確率で発生するそうです。誰でもなりうる可能性があるということです。
それでもやはり、自分を責めてしまうと思うのです。何がいけなかったんだろう?親になる準備ができていなかったのはないだろうかと。
でも本当に原因はわからないそうです。別に何かが悪かったわけではないのだと思うのです。
でもせっかく授かった命を大切に育むためにできることはあると思います。
例えば食事を偏らない物にする。睡眠をしっかりとる。冷えないようにする。サプリを飲んでみるなど。
自分のできることをできるだけやっていたら、私も当時感じていた思いが違ったかもしれません。