双子の妊娠と出産
双子の妊娠がわかったのは、妊娠8週でした。
テレビドラマのように急に吐き気を感じ、普段から風邪をひかない私はおかしいなと思い試しに検査薬を使ったら妊娠が発覚したというものでした。
近所の産婦人科で「二卵性の双子」と言われたときは、うれしさより驚いて唖然としたのを今でも覚えています。
多胎妊娠ということでNICUのある病院を探すことになりました。しかし産婦人科があってもNICUがなかったり、産婦人科があってNICUもあっても私の予定日付近のアポイントがいっぱいで出産を断られる事態もありましたが、何とか通院に不便しない病院が見つかりました。
多胎妊娠ですと検診の頻度が少し多くなります。エコー検査も二人分見ないといけませんので、少々時間がかかりました。
また、性別ですが、二人が狭いお腹の中でぎゅうぎゅうに入っているので最初に性別を言われたものの確定には至らず、以後のエコー検査で毎回性別を確認していただきました。
私は、予定帝王切開を計画していましたので、検診の際に逆子を指摘されてもあまり大きく気にしませんでした。むしろ次の検診で逆子がなおっていると、この狭いお腹の中でぐるぐる回ることができることに感動すらしていました。
週数を重ねて赤ちゃんが大きくなると、腹囲は100センチを超え、台所のシンクで腕を伸ばして洗い物をしなければならないのでそれで肩を痛めたり、足元が全く見えずに歩きづらかったり多少の支障を抱えながら日常生活を送っていました。もちろん腰痛も悪化しました。赤ちゃん二人が活発に動くので吐き気や体がよじれるほど痛いことがありました。夜も眠れないほどの胎動を感じることも多々ありました。胃を押されるような感じがありましたので、食欲がなかなかあがりませんでした。
胎動が出産直前まで活発だったこともあったおかげか、小さめに産まれても新生児室で他の赤ちゃんと同じように過ごすことができてとても安心しました。
初産で双子を授かった私は、単胎妊娠との比較はできませんが、後からママ友に聞きますと、双子の妊娠は思った以上に身体に大きく負担がかかっていたと改めて感じました。
妊婦はなるべく歩くなど運動につとめた方が良いという人がいるかもしれませんが、多胎妊娠においては、切迫早産のリスクが単胎妊娠に比べて高いことから必ずしも当てはまるものではありません。
双子を出産したママ友と話していてわかったことは、多胎妊娠は「安静が一番」ということです。
双子を出産したあとは、育児に追われる毎日ですので、マタニティライフは穏やかに過ごすことをおすすめします。