初めての貧血体験
約一年間の不妊治療の末、体外受精にて双子を妊娠しました。結婚6年目にして待望の妊娠だったので、本当に嬉しくて陽性判定の出た妊娠検査薬の写真撮りました。そのあとすぐ悪阻に入り、水も飲めない状態にまで陥って妊娠の恐ろしさを体感しました。定期的に点滴を打って何とか安定期に入った、25週頃のことです。私は本当に双子妊婦としては優秀な方で、検査でも貧血もむくみもなく、臨月近いお腹を抱えている以外買い物も行けました。ある日いつも通り買い物に行きレジに向かおうとした時、急に目の前が暗くなり頭から血の気が引きました。その場にしゃがみ込みましたが、それだけでは気持ち悪さがなくならず、四つん這いになりました。しばらくすると気持ち悪さも遠のき、貧血っぽさもなくなったので歩いてレジに向かいました。このような状態を別日にも2回経験しましたが、27週過ぎたらなくなりました。次回の検診の際担当医師にその旨を伝えたのですが、結局原因は分かりませんでした。出産は病院の方針で37週で帝王切開でした。予定より1時間半遅れましたが、部分麻酔だったので先生とも会話するほど和やかな雰囲気でした。お腹が強く押されたら出産と言われ、いよいよ押す時に。強く押されてすぐ、赤ちゃんの泣き声がしました。2人目も同じく押されてすぐに泣いてくれました。あっという間の出来事で、感動というより本当に人間が入ってたという驚きの方が大きかったです。子供達が私を囲むように記念撮影をし、帝王切開で主人が立会いできなかったのと子供達も体重が2000g以上で産まれてきてくれたので、別室でカンガルーケアを主人にしてもらいました。出産後は後陣痛のおかげで、いまいち記憶がありません。ただ、主人が帰宅するギリギリまで手を握ってくれていたのは覚えています。翌朝には看護師から動けと言われ、全身に痛みが走りながら動き、新生児室へ向かうと我が子が並んで寝ている。その姿がなんとも愛しくて、一日に何回も通いました。そのおかげで3日後にはスタスタ歩けるようになり、担当医に驚かれました。産後検診時、出血が多かったのか貧血と診断され鉄剤を退院日まで打ちました。妊娠するまで自分は貧血とは全く無縁の人生を歩んでいたので、貴重な体験をしました。
貧血の原因が分からなかったので、ネットで検索したら週数は違うけれど体験する方はいるようでした。急に道端で倒れる方もおられるようなので、不用意な外出は避けることをお勧めします。また、私が倒れた時は周りに誰もおらず、自力で何とするしかありませんでした。何事もなかったけれど、今考えると、声くらい出しても良かったのかなと思います。また帝王切開後の後陣痛は本当に痛いです。看護師、鬼と思ってました。でも、その痛みも我が子に会うと不思議となくなります。会いたい方が上回ってしまうのかもしれません。そのあと母子同室でこっちが泣かされるのに。