陣痛が始まって50時間後の無痛分娩
妊娠が発覚してからすぐに、無痛分娩について自分で調べました。幼い頃から母親に私が生まれたときのこと、主に陣痛がどんなに大変だったかをよく聞かされていました。あまりにも怖いイメージだけが残ってしまっていたので、最初は無痛分娩以外は考えられませんでした。妊娠中期になって、検診で担当医に希望の出産スタイルを聞かれた際にすごく悩みました。周りの出産経験者からは通常分娩の経験がないのも母親としてどうかと思う、案外産めるものだよと言われたこと、経験したことのない陣痛の痛みへの恐怖感を全て担当医と助産師さんに相談してみました。担当医からは、「あなたは若いので(出産時20代前半)通常分娩でも大丈夫だと思いますよ。初産は陣痛からお産までの時間も短くはないですが、当院で無痛分娩される方は下半身が不自由な方や病気のある方がほとんどです。もちろんそれ以外でも相談される方もいますよ。」と説明を受けて、普通分娩への恐怖感が少しだけ薄れた気がしたのを覚えています。説明を受けて初めて知ったのですが、無痛分娩はリスクが少なからずあることと費用もかかることの説明も同時に受けました。その点も踏まえて妊娠後期には、最初から無痛分娩にせず頑張ってみてキツかったら無痛分娩に切り替える、という結論を出し出産をドキドキしながら待っていました。ちょうど40週を過ぎてから陣痛が来て、寝る時間だったのでお腹にてお当てて「ごめんね、バブちゃん。今夜でママ体力持たないから明日にしてくれる?」と言うとなぜか大丈夫そうな感じだったのでそのまま寝てしまいました。翌朝目がさめると、すぐに軽めの陣痛が始まって大丈夫そうだったのでちょっとゆっくりしてから病院に行きました。陣痛1日目の晩から痛みが激しくなって、そこから激しい痛みがずっと続き、体力がじわじわ削られていくのが分かりました。陣痛から二日たち体力もギリギリだったため無痛に切り替えてからはさっきまでの痛みが嘘のように、楽になり産む体力を回復できた時間だったと思います。そのおかげでしっかりいきめたので、子供も無事生まれ元気な産声をあげてくれた時は、今まで感じたことのない達成感と幸せな気持ちでいっぱいになりました。
妊娠期間はホルモンのバランスが崩れたり、つわりがあったり、出産を不安に思うことも沢山あると思います。ですが産むのも育てるのも大変な分、幸せがいっぱ待っていますよ。