当たり前だと思っていた、ワンオペ育児
ずっと当たり前だと思っていた、「専業主婦だから、家事も育児も私の仕事!」という認識。
きつい、限界…と思っていても、どこの家庭も当たり前にやっていることだし、私だけがきついきついっていうのはおかしいし甘えてるなぁ。と思って心の奥底に不満をため込んでいました。もちろん実家にしばらく滞在…なんてしようとも思いませんでした。
うちの家はというと、一般的なサラリーマン家庭です。主人は仕事が終わって21時ごろには帰宅していますが、私は専業主婦でうちにいるので、お互いに暗黙の了解で家事も育児も私の仕事だという認識でいました。それは2歳4か月になる長女が生まれてから、0歳5か月になる次女が生まれても変わらずの状態です。家事育児の負担は10:0で、ほとんどすべて私がやっています。そのため、主人は娘たちの洋服の場所やおむつの場所も知らなければ、ちょっと手が足りないときに娘の着替えを頼むと、ボタンはちぐはぐ、仕上げが必要なくらいです。
今では二児の育児になれてきたので爆発しそうになることはないですが、次女を産んだ直後から慣れるまでの数か月は本当に逃げ出してやろうか、離婚してやろうかと何度思ったことか…。
『二人いると大変だろうから、手伝うよ。することがあったら言ってね。』という主人の言葉。
きっと余裕があるときのわたしだったら、素直にありがとうと思えたのでしょう。
でも、ワンオペ育児で心身ともにいっぱいいっぱいになってる状態で言われると、本当にカチンときました。2人で望んで生まれてきてくれたのに、どうして他人任せなのか?”手伝う”というスタンスが、そもそも許せなかったのです。それでも主人にはなにも言えずに、ただただぐっと堪えながら毎日戦いながら過ごしていました。
ある休日、家族でくつろいでいたリビングでなんとなくつけていたニュースが『ワンオペ育児』の特集でした。主人はもちろんですが、私も初めて耳にしました。ある家庭の現状が流れ、自分の現状とぴったり合致したのです。ワンオペ育児に悩んでも誰にも言えずにいたその主婦の心の叫びを聞いて、わーっと涙があふれてきました。今まで自分が思っていた認識は今や当たり前じゃなくて、もう少し発信しても家族に助けてもらってもいいんだ!
そうわかっただけでも救われました。主人もそんな号泣している私を見て、少しは危機感をもってくれたようです。仕事が忙しくて手伝うことはできなくても、頻繁に『今日はどうだった?』『いつもありがとね、きついだろうに』と話を聞いたり、ねぎらいの言葉をかけてくれるようになりました。
物理的に家事・育児に関われなくても、精神的に支えてくれているだけでワンオペ育児の弊害は解消されるんだなぁ…と実感している今日この頃です。
思い込みって、怖いですね。自分の中でいっぱい抱え込んで無理をすることは
あまりいい結果を生みませんでした。時には家族に甘えること、弱いところをみせることも
大切なんだと思いました。どんな形でも、一緒に子育てしていくと喜びも共有できるので素敵ですよ。