授乳が大切なコミュニケーションの時間
昨年末、男の子を帝王切開で産みました。
未熟児だったので、隊員の直前まで保育器にいて、さらに私が産んだ産院はミルク育児を推奨していて、私自身も第一子だったために、母乳に対しての意識がとても低かったです。
搾乳やマッサージをしてくれるわけではなかったので、とにかくおっぱいが張り、パジャマに擦れるだけで悲鳴をあげるほど痛かったです。
しかし、子どもを初めて抱いたのが出産から1週間後で、その時に母乳の上げ方も教わりましたが、翌日には退院でした。
漠然と、「赤ちゃんも自分も、お互い慣れれば自然と授乳ができる」と思っていましたが、そんな予想は外れ、退院して赤ちゃんとの生活が始まっても、一向に乳首を吸ってくれませんでした。
泣いてる口元に乳首を持っていっても、首を振って拒否。
咥えた!と思っても、すぐ泣いてしまいました。おっぱいはカチカチに張っているから、きっと母乳は出るはずなのにと思いながら、私もどうしたらいいかわからず泣きました。
咥えてもすぐ離すか、しごいて吸われてる感覚ではなく、力強く噛まれてるような激痛を感じて、しばらくすると乳首が輪を描いて裂け、血まみれになりました。
そうするとさらに吸わなくなり、私も痛さに我慢できず授乳の時間が億劫になりました。
そんな日々が3ヶ月続き、もうミルク育児一本にしたい。母乳なんてやめたい。と思いました。(ちなみに粉ミルクはごくごく飲んでくれました)
3ヶ月を過ぎた時に、子育て中の友人から母乳専門の病院があることを知り、調べたら近くにもあったので
思い切って行ってみることにしました。
今思えば、なぜもっと早く行かなかったのかと思います。
初回にマッサージを受けたのですが、今まで見たことのない、水芸のようにプシューっと自分の胸から母乳が飛び出ました。
先生からは「いい畑ね!今柔らかく耕してるから、今日からちゃんと出るわよ、きっと吸ってもらえるはず!」と言われ、涙が出ました。
先生いわく、今までは母乳の出口の栓がきちんと開いてない状態だったそうです。
だから、いくら張っているおっぱいを子どもが吸っても出てこないから拒否されていたということだったみたいです。
その、締まっていた栓を先生に全て開けてもらい、びっくりするほど母乳が出ました。そこで、きちんとした吸わせ方や体制、マッサージの仕方などを教わりました。
ミルクの飲ませすぎで子どもが太りすぎていたことも分かり、後悔しました。
先生の言う通りに授乳してみると、子どもが頑張って吸って、ごくごく飲んでいる喉の音が聞こえて感動しました。
先生には、「白米をしっかり3食食べること、そして水分もしっかりとること!」とアドバイスを受け、それを心がけました。
1ヶ月間母乳外来に通い、そのあとミルクをあげなくても済むようになり、当初は想像できなかった夢の完全母乳育児に切り替わりました。
ぜひ1人で悩まず周りに相談してほしいと思います。近くに母乳外来があれば、行ってみるのをオススメします。
あんなに億劫だった時間が、今では貴重な子どもとのコミュニケーションの1つになっています。
今は粉ミルクのクオリティも高く、母乳の成分に近いものもたくさんあるので、母乳育児が絶対に正しいというわけではないけれど、おっぱいを必要としてくれる時期は限られると思います。
是非、お母さんの栄養を赤ちゃんにたくさん与えてほしいと思います。