生理痛が酷い場合は子宮内膜症を疑がおう
中学生の頃から生理痛はひどい方でしたが、子宮内膜症と診断される1年前ごろからは生理痛がさらにひどくなりました。
立ち上がれないほどの下腹部の激痛、痛みによる嘔吐、痛みによる痙攣、失神を経験しました。経血の排出量も多くなっていたように思います。
その頃たまたま子宮内膜症とは別に腎盂炎と膀胱炎を患い、たまたま内科でエコーと撮ってもらっていた時に偶然腫れていた左卵巣が映りこんだとのことで緊急で婦人科に運ばれました。
MRIを撮ってもらったところ、左卵巣のレントゲンの影がグラデーションになっており、先生に「まだ固まっていない経血が溜まっているのでこのような影になる」と言われました。
そこで初めて「子宮内膜症」であることが告げられました。2014年のことです。
発見が早くそれほど重度ではなかったため、治療方法は一番簡単な「低用量ピル」の摂取を勧められました。私の担当医によると、子宮内膜症のレベルによって治療は様々だといいます。一番危険な状態の場合は、チョコレート脳腫のある部分を切除、それほどでもない場合は外から脳腫部分に直接針を刺して中になまった血を取り出す方法が取られたり、注射によるホルモン治療という方法もあるそうです。
近年になり低用量ピルが子宮内膜症にも効果的だということが認められ、保険も適応されるということで婦人科医の中ではよく用いられる薬の様です。ホルモン治療ということで抵抗がありましたが、副作用もほとんどありません。それどころか生理痛は皆無になり、脳腫は少し縮んだという嬉しい結果もありました。
治療を始めて2年になりますが、今も毎日欠かさず低用量ピルを服用しています。薬が手放せないという面倒はありますが、今では生理痛のない穏やかな生活を送れています。
子宮内膜症は早期発見が一番です。生理痛を日ごろから持っている方は痛みに強く小さな変化に気づきにくかったり我慢したりしがちです。しかし子宮内膜症はこれから結婚、出産をしたいと願っている女性にとっては不妊症につながるなど人生設計を大いに狂わせるものになりかねません。毎年しっかり婦人科検診を受けましょう。