子宮頸管無力症の体験談

22週検診で突然の子宮頚管無力症

自分も当たり前のように臨月を迎えて、何事もなく出産できるものだと思って疑いませんでした。まさか、22週と3日で突然出産することになるとは…


なんの自覚症状もなく22週の妊婦検診で突然、子宮頚管無力症と診断されました。

内診で先生に「お腹張ったり痛かったりしてなかった?」と少し焦り気味に聞かれて、なんの自覚症状もなく、その日の朝から少しお腹が重い感じがするなと思っていたぐらいでした。

切迫した表情で先生に「子宮口が開いてきているから緊急で入院しないと」と言われ、処置室のベッドに寝かされて、バタバタとしている看護師さんたちを横目に、ただ訳も分からず横になって待っているだけでした。しばらくして救急車が来て、近くの大学病院に運ばれて、絶対安静と言われてまたベッドでひたすら待ちました。急だったので、1時間ほど待たされてようやく担当の先生から詳しい説明を受けました。


子宮頚管無力症で子宮口が約1センチほど開いているので、とりあえずすぐにでも子宮口を糸で縛る手術をしなければいけない。手術後は4週間ほど入院で、絶対安静。身体を起こすのもダメなのでトイレも寝たきりでしなければいけない。とのこと。

また、リスクもあり、手術中に赤ちゃんの入っている袋が傷ついてしまって、破水したりするとそのまま出産になるかもしれない危険性もある。とのこと。

しかもその時、赤ちゃんは逆子の状態でその場合は帝王切開に。


いきなりですごく驚いて、頭は真っ白でした。

でもそうするしか選択肢はなかったため、1時間もしないうちに手術台へ。


腰から麻酔をして、下半身のみ麻酔が効いた状態。

初めのうちは大丈夫でしたが、だんだん麻酔の副作用で頭痛と吐き気に襲われて、絶食状態だったためひたすら胃液だけを吐き出すような状態で、意識も朦朧としてそのまま眠ってしまったと思います。


次に目が覚めたときは、先生が目の前にいて

切迫した表情で説明してくれました。

麻酔が効いて、いざ手術をしようと子宮口を確認するともう10センチほど開いていて

赤ちゃんの入っている袋が半分出てきているような状態。

ゆっくり慎重に押し戻して、子宮口を縛ろうとしましたが

そのまま破れて破水してしまった。と。

赤ちゃんを助けるにはもう帝王切開で取り上げるしかない、と。

取り上げてもその後ちゃんと助かる可能性は決して高くはない、と。


「どうする?」と聞かれましたが、選択の余地などなく

とにかく助けてくださいの一言しかありませんでした。


そこから帝王切開の手術に切り替わって、しばらくしてまた眠ってしまったと思います。


次に目が覚めたときは病室のベッドの上でした。

お腹は痛むし、寝返りすらうてないような状態で頭も真っ白。

もうなにがなんだか…というような状況でした。


しばらくして父と母と、仕事を切り上げて駆けつけてくれた旦那と

先生が来て、いろいろ説明を受けました。


396グラムの小さな小さな男の子でした。

NICUに入って、保育器の中で一生懸命生きようと頑張っている、と。

取り上げたときは仮死状態で、なんとか蘇生して治療中、と。

ただ、免疫がすごく少なくて数日間はいつ急変してもおかしくない状態で

全く安心できる状態ではない、いつなにが起こるかわからない、とのことでした。


そこから3日、1週間、と日がたち

何度も「なんでもっと長くお腹にいさせてあげれなかったんだろう」「なんで自分がこんな病気にならないといけなかったの」といろんなことを考えました。


でも1日、1日、小さいながらに成長していく息子を見て

毎日たくさん元気をもらっています。

自分を責めたり、マイナスな考えをすることより、少しでも多く顔を見に行ってあげたり、少しでも多く母乳を搾って届けてあげたりすることが、今自分にできることなんだな、と思います。


今、1ヶ月と半月が経ち、体重は557グラムになりました。

まだまだ小さいけど、この子の生命力を信じて、毎日応援していこうと思います。

後輩ママへのアドバイス

私も初産でこんな経験をして、たくさん不安でもちろんたくさん泣きました。

でも、赤ちゃんの生命力って本当にすごいし、本当にたくさん元気をくれます。

子宮頚管無力症はいつ誰がなってもおかしくない病気です。

でも、ママはどんな状況でも最後まで諦めずに信じて出産してあげてください。

そうすればきっと、赤ちゃんも頑張って応えてくれると思います。

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